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そして美術館を出て、そのまま二人でその周りを歩いていく。
先日一人で歩いた時は和也くんと出会ってふわふわした気持ちでパン屋さんに行ったんだったなぁと思い返して隣の和也くんをちらりと見る。
横顔がホントに綺麗で思わずうっとりとした溜息が出てしまい、目が離せなくなる。
「んー？どした」
すると私の視線に気付いた和也くんがこちらを見て……陽に輝く蜜色の瞳と視線がぶつかるから、ギュッと心臓か掴まれた。
(し、心臓に悪い……)
出会った時よりだいぶ近くに物理的にも近付いてるのに、まだまだこの和也くんの綺麗さに慣れなし、美人は3日で飽きるって……その言葉は今回和也くんと出会って、私は嘘だと思い始めている。
(まだまだ見てたいもん！)
「み、見惚れてただけ……」
「デタ！褒め過ぎAちゃん……でも、その……あ、ありがと？」
ちょっと困ったみたいに眉を下げた和也くんは美人から少し親しみやすい雰囲気に変わるから安心したりで感情が忙しい。
「だってホントの事なんですもの……」
「気持ちはわかるよ。オレもAちゃんの寝顔とかずっと見てられたし」
私の言葉に和也くんが、そんな事を言い出していつ見てたの！と驚いてしまう。
「え？見てたの？」
「うん、割と早く目が覚めてたからねぇ」
「恥ずかしい」
どうしよう、涎とか垂れてたら……と心配すると目が細められて、繋いだ指が私の手を撫でた
「可愛かったよ、口がポカーンって開いててさ。いつもはキリッとして美人なAちゃんが無防備で……そんな姿を見られるのってオレだけでしょ？なんか嬉しいよね」
「……あ、ありがとう」
仰け反るほど甘い台詞に下を向いてしまう。
どれだけ和也くんに甘やかされちゃうんだ私ったら。
のんびりと休日にこうして他愛も無いことを話しながら大好きな人と歩けるって幸せだなぁと思った。
前の彼の時は、どうしたら彼が不機嫌にならないかを考えて気を使いすぎてデートをしても疲れていた気がするのに
今はどうしたら和也くんが喜んでくれるかをワクワクしながら考えてる。
しかも……
(このあとは……お天気も良いから公園でのんびりもいいかなぁ)
「ね、天気いいし、このあと何かテイクアウトして公園でのんびり食べない？」
考えた事がまた和也くんの口から飛び出していく
「うん、同じ事考えてた」
「よし、決まり！」
やっぱり彼は何処か私と繋がってる……
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
