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それから増々大学には寄り付かなくなって、取り敢えず卒業論文だけはやんなきゃって、ゼミは行ってたけどそこは提出書類出せばほぼ行かなくていいトコだったから、ほぼ行かないでも卒業だけはできた。
相葉くんとの仕事も楽しくなってたし、大学には未練も思い入れもなかったからね。
金を貯めるのにも卒業するまでは家に居るって親に言ってたけど、ハユナと別れてすぐに家を出て相葉くん家に転がり込んだ。
これ以上彼女との接点を持ちたくなかったからさ。
相変わらず女は声を掛ければ誰かは付いてくるし、不自由はなかったのもあるけど
また裏切られるんじゃないかって心のどっかで思う度に深入りできなくなって付き合っても長続きしなくて……
それどころか自分から誰かを好きになる事が出来なくなってたんだ。
でね、そう……30歳になった時やっと好きになれそうで付き合った子が居たんだ。
仕事関係で知り合った手づくり雑貨の作家だったんだけど……その子とはイイ感じになってたの。
食事に何回か行って頭の良さそうな感じとか、物静かな感じとかが好ましくてさ
え？私とタイプが違う？
んー、そうね。今のオレのタイプはAちゃんだけどその頃は違ったのかもね。ンフフ……
そろそろその子と関係を深めようかなって思ってた時、急に改まって話をされたんだ。
「二宮さん、お話があるんです」
「うん？なぁによ、話ってそんな改まって」
冗談交じりに彼女の指に触れながら聞いたけど、その真剣な表情に少し嫌な予感がした。
「二宮さんって……あの二宮和晴さんの弟なんですか？」
頭を殴られたみたいな気分になった。
何で彼女の口から晴兄の話が出るんだ？
ハユナの一件以来晴兄とは疎遠で、避けてた。なるべく触れたくないからだ。
まさかまた？
「そうだけど……なんで？知り合いなの兄さんと」
見ると、顔を赤らめて晴兄の話を始めたその子にハユナの姿が重なった。
「あの……私、和晴さんに……「アイツとは血が繋がってるだけで何の関係もないから」
だからそう言い放てば、その子の顔色がサッと変わった。
その瞬間体中が沸騰したようになった。
やっぱり……
またオレは利用されたんだ。そう思うと悔しくて怒りで泣きたくなった。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
