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季節は冬から春に変わる頃で
2月にはハユナはオレにバレンタインのチョコをくれたから、そのお返しにホワイトデーってやつに便乗して、旅行に連れて行く事にしてたんだ。
彼女には内緒にして、デートだと誘ってそのまサプライズで連れていくつもりだった。
若干不本意ではあったが、家が厳しいのは知っていたから、ハユの両親に根回しもしておいた。
オレが一緒だと伝えたけど二人きりだとは言わなかったし、ハユの友だちの協力者もみつけてお願いもした。
計画は完璧で……楽しみにしていて、顔に出てそうなくらいそわそわしながら向かったその旅行の当日の朝。
待ち合わせた駅でオレは見てしまったんだ。
気合を入れ過ぎて早くついてしまったから駅で本でも読んで待っているかと思っていたら予想外に早く
一時間も前なのに、長い髪をハーフアップにして、可愛らしい水色のワンピースを着たハユを駅前にみつけたんだ。
その姿に、彼女もオレとのデートを楽しみにしてくれたのかも？
なんて浮かれてそっと近づこうとした。
けれど……その場に固まってしまったんだ。
(え……)
とても嬉しそうな顔で目の前に車を降りて歩いてきた、スーツの背の高い男に笑いかけているハユが見えたからだ。
そのハユは……オレには見せたことないようなはにかむ可愛らしい顔でその男に腕に伸ばしていた。
こちらからは男は後ろ姿しか見えないが、見間違えることはないその姿に愕然とする。
(どういうことだ……？)
暫く二人を見ていると、ハユが男に勢い良く抱きついて、男はそれを受け止めていた。
嫌々と言うわけではない
それは慣れた関係で……恋人同士の抱擁に見えた。
そして、二人の姿がそこから車の中へ消える。
車も見慣れた黒い高級車で、やっぱり見間違えじゃなかったことがわかる。
「晴兄……なんで……」
一緒にいたのはオレの長兄、和晴だった……
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
