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そんな悩んでた時期にハユが卒業式を迎えることになった。
しっかり志望校に受かって、晴れ晴れとした顔をしたハユナと最後の授業で向き合う。
「今までありがとうございました」
「うん、おめでと……春から女子大生じゃん。よかったね」
この硬い制服の殻を破って……
彼女はオレの知らない場所で蝶になるんだろうか。
そう思うと何故か胸が痛かった。
「そうですね……大学生なんて想像つかないけど……」
小さく呟くハユナを見つめながら
でもこれは恋じゃない。と心の中で繰り返す。
単なる気の迷いだと言う事もわかっていた。
遊んでいる女の子たちと違って、珍しいからだ。
それに……ハユナを好きになるなんて、親の思惑通りにはなりたくなかったのもある。
眼鏡の奥の綺麗な瞳がいつも以上に潤んで、それを切ないような複雑な気持ちで見つめていると……
その大きな瞳から雫が落ちた。
(え)
「ハユ……？」
「ヤダ……私、和也先生と離れるの……イヤ」
ハユナがオレの腕を掴んだ。
その先言われる言葉は分かっていたけれど、聞いちゃいけないと思って冗談めかしてその手をそっと解いてから言った。
「でももう家庭教師必要な「違う、好きなんです」」
それなのにそれを遮って、ハユナが今度は胸にしがみついてきた。
「好きなんです……」
これは聞いちゃいけなかったんじゃないか……これを聞いたらオレは……
止まれないことはわかっていたのだから
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
