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「社員証見たのに同じ会社だってすぐに気付かなかったオレのミスだろうけど……」
「なんで？」
何故、松本さんと私が同じ会社だとマズイのだろうか……。
「あの人昔からオレの周りの子に手を出すのクセなんだよ……って、えっとその……だからね？」
まぁうん。モテるのは分かるし、今更言い訳しなくても平気よ？かなり気不味そうな和也くんに曖昧に笑ってみせる。
「そう……だから、なのね」
「ん？」
謎が解けた。やはり松本さんは私を好きなわけではないのだ。
『和也くんの彼女』だから声をかけてきたのだと解ったら腑に落ちた。
「ううん、何でもない」
でもそれを和也くんに言っても仕方ない。私だけがわかっていれば良いのだ。
「一応言っとくけど、それは昔の話だよ？」
「うん、分かってるよ？」
「今はもちろんAちゃんだけだし、付き合ってる彼女も、話したとおりここんとこ数年、ずっと居なかったからね？」
何だかとっても言い訳がましく聞こえてしまうのは、私が勝手にモヤモヤしてるからなんだけど、あまり言われると少しイラッとしてしまう。
「分かりました！もう……分かったってば」
「ほんとに？……だって納得してないって顔してるよ？」
和也くんは不安そうに私の目を覗き込む。その悄気げた顔が捨てられた仔犬みたいで……不覚にも可愛いなんて思ってしまった。
だから思わず本音を吐露する。
「だって……和也くんは仕事だって言ったのに女の人といたし、しかもすごい綺麗な人だし、その人に女ったらしって言われてるし……」
今までの彼氏にならこんな事たぶん言わなかった。ううん、言えなかった。
でも和也くんには言えてしまう……
「え……アレがキレイ？Aちゃん目が悪すぎる。あんな性格悪い女狐よりAちゃんは一億倍可愛くて綺麗だからね？」
「そーやって誤魔化さないで」
「ええ？」
「仕事関係の人だけど、それ以外のカンケイもあった……んでしょ？」
もう、ここまで来たら聞いてしまおう。気にしてウジウジしてても仕方ない。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
