8. ページ17
その笑顔が春の日の太陽のようで思わず安らぐ。
「うんうん、やっぱイイ子みつけたなニノ……オレからは言えないけど、帰国したらさ、ちゃんと本人に聞いてごらん？」
「はい、有難うございます。そうします」
優しい笑顔でフフフと言いながら諭すような口調で話し、揺れるように身体を動かしていた相葉社長は急に思いついたように何やら鞄をゴソゴソと漁りだした。
「相変わらず忙しないね相葉くん……」
松本さんはそれを呆れた口調だけど優しい目で見ている。
しばらくすると、お目当てのものがあったようでそれを私に手渡してきた。
「んー、あった！これ、Aちゃんにあげる！」
「え？」
手に手渡されたのは御守りだった。
「これね、ニノにもあげたやつ！厄除け守り！」
「厄除け……」
有り難いけどなぜこれを急に？
「あ、オレね神社の息子なんだ。弟が継いでるけど」
「へ？」
あれ？お店をやってるのも弟さんで？
と思っていると、顔に出ていたのか松本さんが補足してきた。
「相葉は3人弟が居るんだよ4人兄弟」
「あー、なるほど……有難く頂戴します」
つい先日までの大きな厄もこれできれいサッパリ居なくなってくれるかしらなどと考えて、有難く頂戴して鞄のポケットに仕舞う。
すると、相葉社長がにやりと笑って松本さんの方にぽんっと手を置いた、
「これで潤ちゃんも悪さできないからさ、安心して？」
「ふふ……」
なるほど、そういう牽制だったのか。
和也くんが言うとおり、相葉社長は人を引き込む雰囲気があって、しかも狙っているようでもなく、空気を引っ張り周りは巻き込まれていつの間にか笑顔になってしまう。
松本さんも苦笑いをしていた。
「別に悪さじゃねーし」
松本さんも相葉社長には敵わないらしかった。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
