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『こっちはデッカイ奴ばっかで、オレまた子どもに間違えられたよ、慰めてAちゃん……』
そんな言葉でイタリアから入ってヨーロッパを回る買い付けの仕事で動いている和也くんからメッセージが来たのは出発して二日目だった。
「じゃあ、お酒断られちゃった？」
『そうなのよ！barで止められたし』
「若く見られていいじゃないですか」
『お子様扱いされたら仕事にならないよー』
なんて冗談みたいなやり取りをしていたメッセージの最後に、和也くんが写真を送ってきた。
『ほら、これ今の空！空は日本と繋がってるよー！ね？』
あちらは今お昼すぎかな、青空が写っていた。
「うん、綺麗……繋がってるね」
『では交渉行ってくるね！おやすみ！』
「頑張ってね！」
メッセージを閉じると、途端に寂しくなったけれど、慌ててそれを頭の外へ追いやってからベッドに寝転ぶ。
そして、買ってはいたけれど読んでいなかった小説を読み始めた。
ファンタジーだけれど、流れは歴史モノの小説は久々にワクワクして読みすすめてしまい、気付いたら0時をとっくに過ぎていたので慌てて目を閉じる。
幸せな夢が見られますように、なんてふわふわしながらその日までは幸せに眠りについた私だった。
翌朝会社に行くと松本さんが仕事でやってきて、私の前で何やらとてもうれしそうな顔をしていた。何かと思えば
「Aさんお早う。今、二宮居ないでしょ？飲みに行こうよ。相葉から聞いたから嘘はなしね」
何でそんなことを把握してるんだか……とため息をつきたくないのに心の中でついてしまう。
「居なくはないですよ？」
そして今は日本に居ないだけですから。なんて屁理屈で返してみた。
「そんな屁理屈要らないって、いいから行こう」
「行きません。彼氏でもない男性と仕事でもないのに二人では飲みになんて行きません」
ここはきっぱりと断らないとと思っていたら、松本さんが手を前で合わせてきた。
「今日こそ嘘じゃなくて、派遣の子たちと頼むよ」
「それなら退社するときに一緒に彼女たちと出たいです」
仕事なら仕方ない。だけど予防線は張らなくてはと思う。
何せ、松本さんの目的が私ではなく『和也くんの彼女』なら、まだ何をしてくるかわからないから。
思わず身構えてしまう……
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咲詩(さきうた)(プロフ) - りりさん» りりさん。有難うございます(T_T)こちらにまで……やっと終わりました（笑）そうですね、混沌とした世界に射す光がどうか温かいものでありますように。私たちにも彼らにも。素敵な言葉を有難う御座いました！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - やっと読めました！あ、つばきです（笑）たくさん、たくさんの素敵なお話をありがとうございます。これから、鮮やかな彩りに満ちた世界が待っていますように。彼ら5人にも私たちにも (2020年1月6日 23時) (レス) id: 2112e3c25f (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃん。いつも本当にありがとう。そうだね、書いてて痛かった笑……でもその傷があるからこそ縁を感じられて大事にできる人になれるんだと思う。完全なる私の願望だけどね笑今まで本当に有難う (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 郷さん» 郷さん。そうなんですね……私の場合たまたまこのタイミングになってしまったんですが作品についてのお知らせをメッセージさせて頂きますね。読んでくださって大好きと言ってくださって本当に有難うございます。コメントを読んでいて涙が出ました (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» めぐちゃん。ありがとうこちらこそいつも読んでくれてコメントまでくれて感謝しかないし、大好きだよ。今まで本当にありがとう…… (2020年1月5日 7時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年10月24日 23時
