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それから週末まで毎日、和也くんは電話かメッセージをくれた。
「無理してないですか？」
忙しいはずなのにと、そう聞けば和也くんはしてないよーと柔らかい声で言う。
『Aちゃんこそ、電話取るのとか無理してない？』
「ううん……連絡貰えたら嬉しいです」
声が聞けたら幸せだし、メッセージだって嬉しい。だからそう言ったけど……
木曜日はとうとう話している間にウトウトし始めた和也くん。
声がふにゃふにゃしてきて、堪らずに声を掛けてしまった。
「もう寝ましょ？和也くん」
『ん……ごめ、おやす……』
そのままスーッと寝息が聞こえて私が通話を終わらせたけど、最後は多分記憶がなかったんじゃないかな？無理してそうで心配だ。
金曜日は仕事のあとに取引先との飲みがあるとかで電話できなくてごめんと朝にメッセージが来ていた。それは仕事だし全然構わないのだけれど……
それから明日の土曜日にあの美術館の前で待ち合わせようと連絡があった。
それにOKと返信して始業前から仕事に臨む。
昨日の研修の報告を松本さんに朝イチで上げに行かなくてはならないのだ。
確認してデスクから離れようとすると、松本さんがやってきた。
「おはようございますAさん！昨日は有難う」
朝から爽やかで睫毛がバサバサの大きな目でキラキラした笑顔をした松本さんが手を上げながら現れるとそこは急にステージみたいになってしまう。
本当に華やかな人だ……
「おはようございます。こちらこそご依頼有難う御座いました。報告書ですよね？これから伺おうと思っていました」
「あ、うん有難う。それもだけど、Aさんをお誘いにね」
報告書を手渡そうとすると、手に少しだけ触れてから受け取っていき松本さんがウィンクをしてきた。
「他にもまだ研修があれば空きを見ますけど……」
たじろぎながらもう一度座ってPCに向かうと松本さんがフッと息を吐いてからキレイに唇を引き上げて微笑んだ。
(何？)
「違うよ。今日よかったら飲みに行かない？ウチの子たちとオレと、昨日の研修ですっかりAさんのファンみたいだから、彼女たち」
そう言われれば悪い気はしない。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメント有難うございます！甘いだけのお話がやはり書けない咲詩、現れました←……ここから2曲がり？！ほどある予定です……楽しみと言っていただけて嬉しいです！！(T_T) (2019年10月23日 8時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 甘々だった展開が動いてきましたね…。どうなっていくのか楽しみです。 (2019年10月19日 5時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃんコメントレス遅くなってごめんね！(´∀｀*)ｳﾌﾌ、ねぇ彼が引っ掻き回してくれるかなー、どうなるか今分岐点なんだよー。いつもありがとう！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 夏休みって時間があるようなないような。。バタバタしてたよ〜…やっと終わったね！そして潤くんが波を立てそうな予感ですね…。どこまでも咲ちゃんのお話読みたいです♪明日も彼らを見れる、穏やかな毎日に感謝だね…！彼らの、咲ちゃんの明日も明るくなりますように！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。ありがとう御座います！ふふ、甘いですよぇ暑くて怠くてグダグダ仕事してる私の頭の中で……こんなことを二人はしております笑読み返して頂けているなんて、幸せです、ありがとう御座います！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年7月7日 21時
