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静かな空間で
寝息と共に上下する身体を眺めながら
暫くは遠くに響く花火が上がる音を聞いていたが……どうやら少し前に静かになったようだ。
(……終わったのかな？)
一緒にお風呂に入って、そのまま二人の時間に酔いしれていたので
本来ここへ来た目的の花火は、どうやら私たちを置いて……終わってしまったようだ。
しかも私を花火に誘った張本人は、気持ちよさそうに寝息を立てている。
(疲れてたのね)
情事の色香を纏いながらも柔らかな顔で眠る和也くんを見ていると、心の底から安らいで温かい気持ちになる。
以前なら、先に男性に寝られるのが嫌で
……目を見つめられていないと、自分に価値がない気がして怖かった……
だからなんとかして起こしたりして嫌がられたりしていたけれど、和也くんの寝顔なら柔らかな気持ちで見ていられる。
それに、私の傍でこんなにも寛いでくれたのだと心底嬉しく思うし、そんな事を思う自分に少し戸惑ってしまいながらも幸せだ。
身体の相性も……悪くないと思う。
思考もそうだったけれど、触れ合った肌は互いのピースが嵌まるような感覚がした。
それに快楽を求めて、奪うように愛すると言うわけでもなく、だからといって足りない部分を補うことでもなく、互いに溢れるものを与え合う……そんな愛し方だと実感できた事が一番大きい。
半身、そんな感じがした。
和也くんはやっぱり私にとって特別なんだ。
ふと、この先を考えて怖くなる事もまだある。
でも始まったばかりの二人だし、怖がる必要はないのかもしれない。
ふぅと小さく息を吐きだしてから起き上がり、そういえば声を上げたせいかのどが渇いていたので何か飲もうかと思案してから
見られていなくても何も纏わずにいるのは抵抗があったので、近くにあった浴衣を引き寄せて羽織るとお茶を煎れて飲んだ。
その一口の潤いに、先程までの時間を思い出して、一人で恥ずかしくなる。
理性を捨てて夢中で男性を求めたのは……そしてあんなにも求められたのは……果たしていつぶりだろう。
いや、初めてだったかもしれない。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメント有難うございます！甘いだけのお話がやはり書けない咲詩、現れました←……ここから2曲がり？！ほどある予定です……楽しみと言っていただけて嬉しいです！！(T_T) (2019年10月23日 8時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 甘々だった展開が動いてきましたね…。どうなっていくのか楽しみです。 (2019年10月19日 5時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃんコメントレス遅くなってごめんね！(´∀｀*)ｳﾌﾌ、ねぇ彼が引っ掻き回してくれるかなー、どうなるか今分岐点なんだよー。いつもありがとう！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 夏休みって時間があるようなないような。。バタバタしてたよ〜…やっと終わったね！そして潤くんが波を立てそうな予感ですね…。どこまでも咲ちゃんのお話読みたいです♪明日も彼らを見れる、穏やかな毎日に感謝だね…！彼らの、咲ちゃんの明日も明るくなりますように！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。ありがとう御座います！ふふ、甘いですよぇ暑くて怠くてグダグダ仕事してる私の頭の中で……こんなことを二人はしております笑読み返して頂けているなんて、幸せです、ありがとう御座います！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年7月7日 21時
