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そんな気持ちで和也くんを見つめていると和也くんが私をもう一度引き寄せた。
「それにしても……Aちゃん、すげーいい香りする……」
「え……特に何も付けてないですけど？」
クンクンと首元で鼻を鳴らす和也くんだけど……そんなに嗅がれたら、汗臭くないかドキドキして身体が硬直してしまう。
「多分これ……Aちゃん自身の香りだよ。……ああ、たまんない……」
ヒュッと耳許で和也くんが息を吸い込んだのが聞こえた。
そして和也くんの指が耳朶に触れると身体に痺れが走る。
(何……？)
「ねぇAちゃん……」
耳許に落ちた声が掠れて熱を帯びていたからコクリと喉が鳴る。
「うん？」
「食べちゃいたい」
そんな事をそんな色っぽい声で言われたら、どうしていいか分からなくなって、言葉が返せなくなる。
「……あの……」
榛色の瞳を見つめたまま動けないでいると、スルりと浴衣の合わせに和也くんの手が入り、肩が外気に晒されて剥き出しになっていく。目が離せない、抵抗もできない。
「んっ……」
「綺麗な肌」
和也くんがそう言いながらそのまま、剥き出しになった肩に唇を寄せた。
小さく肩にリップ音が鳴るとビクンと身体が跳ね上がる。
身体の奥に潜んでいた熱を刺激された気がした。
やがて、肩口からこちらを見た和也くんが囁く。
「一緒にイコ……」
「え……」
思わせぶりにセリフに心臓が早鐘を打つ。
まさか、ここで？入り口で食べられちゃう？なんてドキドキしていたら
「露天風呂！お風呂イコ、ここは部屋についてるからさ」
そう言って和也くんが私の肩に手をおいてアイドルさながらの綺麗なウィンクをして見せたから安堵する。
「あ、うん……」
なんだ、お風呂か。
それならよかった。
それは楽しみだ。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメント有難うございます！甘いだけのお話がやはり書けない咲詩、現れました←……ここから2曲がり？！ほどある予定です……楽しみと言っていただけて嬉しいです！！(T_T) (2019年10月23日 8時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 甘々だった展開が動いてきましたね…。どうなっていくのか楽しみです。 (2019年10月19日 5時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃんコメントレス遅くなってごめんね！(´∀｀*)ｳﾌﾌ、ねぇ彼が引っ掻き回してくれるかなー、どうなるか今分岐点なんだよー。いつもありがとう！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 夏休みって時間があるようなないような。。バタバタしてたよ〜…やっと終わったね！そして潤くんが波を立てそうな予感ですね…。どこまでも咲ちゃんのお話読みたいです♪明日も彼らを見れる、穏やかな毎日に感謝だね…！彼らの、咲ちゃんの明日も明るくなりますように！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。ありがとう御座います！ふふ、甘いですよぇ暑くて怠くてグダグダ仕事してる私の頭の中で……こんなことを二人はしております笑読み返して頂けているなんて、幸せです、ありがとう御座います！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年7月7日 21時
