28.気遣いしないで ページ28
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「お邪魔します」
「どうぞ」
Aちゃんは綺麗に靴を並べて俺の部屋によそよそしく上がった。
右手に持ってるコンビニ袋がガサガサと音を立てる。
ただで上がるわけにはいかない、とAちゃんはバイト先ではないコンビニに寄ってビールを買った。
その時思い出した。この子も大学生だし酒は飲むと。
見た目的にも酒は弱くなさそう。
「綺麗ですね…あ、すみません。人の家をジロジロと…」
「変に気使わなくて良いから」
「すみません」
安定の礼儀正しさ。「失礼します」ってリビングのソファにも座らずカーペットの隅に正座してるし。
可愛いなコイツ！って心の中で悶えるわ。
「今3DSある？俺予備あるけど…」
「ありますよ。ソフトの受け取り日は必ず持ち歩くんです」
「あぁ…なんとなく気持ち分かる」
「あ、ソフトのゴミ…捨てても良いですか？」
「うん。そこにゴミ箱あるから」
ゴミなんてテーブルに置いとけば良いのに…なんて思いながらも律儀に捨てる姿を見てニヤけそうになる。
一緒に住んだらこんな感じ？なんて展開すっ飛ばした考えしちゃってる俺はなかなか引ける。
「準備できた？」
「出来ました。あ、その前にニノさんビール飲みませんか？」
「じゃあ…いただきます」
「私も1本失礼します」
手に取った冷えたビールを飲む。いつもより美味い。
横目でAちゃんを見るとゆっくりビールを飲んでいた。
プライベートの時のAちゃんってこんな感じなんだ、なんて思ってまたニヤけそうになるのを抑えた。
「Aちゃんこっち来なよ」
「え…いや、お邪魔してる身ですのでここで十分です」
「いーから」
「ちょっ、え！」
聞いた事ない驚いた声を出しながら俺に腕を引かれてソファに倒れた。
流石に勢いよく引きすぎた。やっちゃった。
倒れた身体を勢いよく起こして「い、今のは無理やりですよ！」ってちょっと怒ってるっぽい。それすら可愛い。
「Aちゃんが頑固だからでしょ」
「失礼があったら良くないから…」
「気を使うなって言ったんですけど」
「…すみません」
俺がちょっと強めに言ったらすぐにしゅんっと静かになった。素直な子。
「んじゃ、やろっか」
「はい。狩りましょう」
そして意外と切り替えも早いのね。
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きりこ(プロフ) - ようちんさん» ようちん様〜！！お久しぶりです！クズ宮くんをなんとか更生させてほしいですね、、（主人公ちゃんに笑）背負い投げされる可能性大だとは思います。笑これからも頑張ります！！ (2019年10月5日 12時) (
レス) id: f37ad4f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
ようちん(プロフ) - 楽しませてもらってます！ありがとうございます。クズ？な二宮さんが主人公ちゃんに惚れてどう変わるか楽しみです(*^^*)背負い投げされなければいいけど！と思います笑。更新頑張ってください！ (2019年10月5日 5時) (レス) id: 1b12d1d40f (このIDを非表示/違反報告)
きりこ(プロフ) - 愛梨さん» 愛梨様コメントありがとうございます！そう言っていただけるとすごく励みになります（ ; ; ）拙い物語にはなりますが今後ともお付き合いの方お願い致します！！！ (2019年10月1日 20時) (レス) id: f37ad4f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨 - とーっても面白いです。更新大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます。 (2019年10月1日 20時) (レス) id: 0e5368ec08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりりん
| 作成日時：2019年10月1日 18時
