4 もさみどり ページ4
Aside
「え、えと…」
ここですぐに答えたのなら引き下がったのだが…
『まぁいいよ 人にはそれぞれ事情があるしな それよりもひどい怪我だ 病院に行きな』
「ﾎｯ あぁ、そうさせてもらうよ」
こいつ“ﾎｯ”って言った？ 悪いけどヒヤリとしてもらうよ
『オールマイト』
「え？」
『あんたオールマイトだろ』
………
「え？」
動揺し過ぎだろ
大丈夫かよこんなんがヒーローで
『無言は肯定と捉えるぞ』
「え、いや、私は…」
煙が消えかけてる
ヒーローは嫌いだがテレビをみてりゃあ嫌でもヒーローの情報は入ってくる
オールマイトがこんな細ガリっていう情報は聞いたことないからね
生徒に知られたら困るだろう 私も鬼ではないから見逃すか
『私からしたらあんたはどーでもいい でも、その姿を生徒に見られてなにかされたかと思うのは安易に想像できるだろう そしたら私が
「え」
『だから早く病院行きなー 後遺症でも残ったら私の首が飛ぶ』
「!? わ、わかった ありがとう 私は病院に行くよ」
ビュンっ
はやっ 勢いで煙が消えたわ
『ｹﾎｯ ｹﾎｯ はぁー…もさみどり、大丈夫か──!!』
やばい、呪霊がもさみどりに向かってるしかも1級 あいつ逃げれないの!?
「うわぁぁぁあ!!!!」
もさみどりの叫び声によって全員がこっちを向いた
ここで呪言を使ったらなに言われるか分かんない
いやいや、目の前で死ぬよりかはましでしょ!!
行くんだ私!!たとえ大嫌いなヒーローだとしても!!
ドンッ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
狗巻は地面を蹴り緑谷のもとまで飛んでいった
そして皆に見られながらも呪霊を祓った
_______________
【 死 ね 】
“爆ぜろ”よりも負荷は大きいもの1級以下なら確実に払える
《あ"ぁああが…アァ……》
呪霊は灰になって消えていった
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作成日時：2024年1月9日 7時
