20 無視 ページ20
ガラッ
シー…ン
あれ、私てっきりこーゆーのって歓迎ムードがあるものだと思ってた
『あー…転校してきた狗巻A ﾃﾞｽ』
やべ硝子に教えてもらったことを無駄にするところだった
相澤「なにか質問あるやつ」
シー…ン
あれ、誰も手を挙げてないぞ これはAちゃん悲しい
「あー…はい!! 彼氏─はいないか じゃなくて好きなタイプはなんですか!!」
こいついま“彼氏─はいないか”って言った!?
いやたしかにいないけど!!!失礼極まりない!!!
『好きな…タイプ…？ｴﾄ…ヤ、優しくて…誠実な…人…？ﾃﾞｽ』
シーン
いちいち黙るなよ くそうざい!! 私が滑ったみたいじゃん!!
「はい!!個性はなんですか!!」
あ、USJのときのもさみどり なんでノート持ってんの
『あ、ｴﾄ、個性は………言霊…ﾃﾞｽ』
呪言って言霊でいいのか？ まぁいいか
「言霊!? すごい個性だ 攻撃にも使えるに避難にも使える 適材適所が過ぎるだろ…いや、でもなにか負担はあるんじゃないのか？例えば体調不良になるとか──ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
は？きもいきもいきもい まじできもい なんなんこいつ!!!
くそきしょい!!!
「うっせぇデク!!後ろでブツブツすんな!!!」Boom
えぇ!?治安わるっ!!!
「か、勝己くん やめなよぉ 出久くんが可哀想だよ？」
え" 誰だよこんなきもい声もしてんの!! なんか猫なで声というか なんというか…こう…鳥肌が立つ喋り方!!!
「あ、私風和里 夢!!個性は夢!! よろしくね!!」
きも ふわふわしててマジで無理 てかなんで名前と個性が一緒なわけ？ 生まれた瞬間から個性わかってましたーってか？
そして手を差し出すな 握手を求めんな 私の聖なる手が穢れるだろう
『ﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ…』
ん？私よろしくお願いしますって言ったよね？
あれ、聞こえてない？ そんな声ちっちゃかった？
風和里「え…と…Aちゃん？」
あぁ!! 誰が許可して私の名前を呼んでいいって言った？
まじで無理!!生理的に受け付けないっぽい!!!
風和里「Aちゃん? あの…む、無視しないでｯ欲しいなｯ…？」
『あ、はい…』
「ちょっと!! 夢を無視しないでよ!!」
なんでお前が怒る？ 芦戸三奈 個性-酸 ふつーの名前だな
『あ、イヤ…別に無視したﾜｹｼﾞｬ…』
私は無視してないし てかあんたらの耳が遠いんじゃないの
「流石に無視は良くないと思うわ ケロ」
えと…蛙吹梅雨 個性-蛙
いやだから無視してないんだってば
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作成日時：2024年1月9日 7時
