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「お陰様で助かりました」
「いや…気をつけろよ」


 中原に手伝ってもらい何とか散らばったものを片付けると、Aはお礼にと貰い物のクッキーと紅茶を出して中原を座らせた。急ぎの用事でもないようだし、ゆっくりお茶でもしようと誘ったのである。中原も、特に断る理由がないのでそれならと応えた。
 ポットに熱湯を淹れながら、Aは床にカーペットを敷いてなくて良かったなと思った。これがもしフローリングでなくカーペットなら、香水の匂いがついて最悪なことになっていたからだ。

 客用のテーブルにティーセットとクッキーの入った皿を出して中原の前に座ると、中原は置かれたティーカップに口を付けて「美味いな」と呟いた。


「あ、それめちゃくちゃ高いので大事に飲んでください」
「お前自分で買ったんじゃねェだろ」
「失礼しちゃう!! ちゃんと自分で選んで自分で買いました!!」
「…どこのだ」
「大通りの角のお店です」
「あそこの店主、気が難しいだろ。お前なんて追い返されるんじゃねェのか」
「いいえ? マブダチですけど」
「言い方だろ」


 半分まで減ったティーカップを置いた中原は、「それで」とゆっくり本題を話し始める。


「あのな、来週の金曜日のパーティーに同伴して欲しいンだよ」
「パーティー」
「まあパーティーっつうか、…マ、俺も長居はするつもりねェから予定が無けりゃ着いてきてくれた方が有り難ェんだが」


 Aは来週の金曜日までのカレンダーをザッと頭の中に浮かばせ、どれも今からキャンセルできる予定だったことを確認して「いいですよ〜」と二つ返事で了承した。


「お、本当か。助かった」
「え、だって給料出るんですよね?」
「…まあその日の働きを見てだな」

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アボカドサラダ(プロフ) - 抹茶あいすさん» 嬉しいお言葉を沢山ありがとうございます! そうですよね、私も甘い対応が多いと思うのですが夢主はそう思ってないみたいです笑 これからもよろしくお願いいたします! (2022年7月25日 19時) (レス) id: cf05fdb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶あいす(プロフ) - そんな素振りなかった、みたいなこといってますけどだいぶ甘かった気がするのは僕の気のせいでしょうか?こういった話はあまり読まないのですが、文章が読みやすくて、面白く読ましてもらってます!!更新頑張って下さい!! (2022年7月25日 16時) (レス) @page45 id: f01e2a172c (このIDを非表示/違反報告)
アボカドサラダ(プロフ) - 白ちゃんさん» お読みくださりありがとうございます! (2022年7月21日 18時) (レス) id: cf05fdb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - 面白かったです。 (2022年7月21日 18時) (レス) @page41 id: 0a2f8cc4e7 (このIDを非表示/違反報告)
アボカドサラダ(プロフ) - ゆなんさん» 憧れだなんてありがとうございます! 夢主も喜んでいます。文章についてもお褒め頂き嬉しい限りです。マフィアは大変ですが実力さえあれば大量の金銀が手に入る世界ですからね^^ 頂いた言葉を胸に更新頑張ります! (2022年1月21日 8時) (レス) id: cf05fdb6e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アボカドサラダ | 作成日時:2021年9月18日 12時

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