七色の池《諸事情により、上げ直しました！もう一度見ていただけると嬉しいです。》 (ページ36)

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36.桃-裏側ページ36

まだ解散する可能性はある。

けど残りのふたりの気持ちを変える救世主が現れた。

でもこの救世主仮面を被っていて
顔が見えなかった。

救世主はあべちゃんをどこかへ
意識を失わせたあと連れていった。

そしてメンバーをある部屋に閉じ込め
意識のないあべちゃんを
メンバーの前で心臓にナイフを刺した。

けどずっと見てた俺ならわかる。

意識を失ったあべちゃんに細工をして
偽物のナイフで刺したあと血が出るようにして、実際メンバーの前でやった時
その衝撃で起きないようにあべちゃんの背中にスタンガンをバレないように当て気を失わせた。

スタンガンの存在には他メンバー気づいていなかった。

やってることはすごく怖いことだけど
俺にとってみれば救世主だ。

そして血が出たのを見て
メンバーはみんな絶望した顔だった。
そして救世主は楽屋にあべちゃんを置いて
どこかへ行ってしまった。

救世主がメンバーに向けて言った言葉
とてもよかった。
そのお陰であとの二人も気持ちが変わったんだ。

あべちゃんが死んでしまったと思ってたメンバーだが楽屋に戻ってくると
ソファに寝かせられたあべちゃんの存在に気づき近寄ると
生きてることがわかったのか
みんなさっきよりは安心した表情。

そしてこれを機に絆が深まった。

そして俺もみんなの前に現れる時が来た。

『賭け、よくわかったな。これからも頑張れよ』

そう言われ光に包まれると
七色の池の近くのベンチに俺は座っていた。

そしてあべちゃんの肩にポンと手を乗っけて

「おまたせ」

と言った。

あの時のメンバーの顔も声も忘れない。

この笑顔と共にずっと未来へ走っていくと誓うよ。