～狂った世界～ (ページ19)

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19.赤ページ19

家に着きこの事を言うか言わないか迷っている時ラウールが大声を出して走ってきた。

その声を聞きつけてか元から家にいたであろうふっかと阿部が出てきてラウールに言った。

深澤「ラウール…照とドライブに行ったんじゃないの？」

ラウ「…」

阿部「ラウール、照に何かあったの？」

ラウ「…、殺された…」

深澤「殺されたってどこで？」

ラウ「山…俺が悪いんだ。山で降りて写真が撮りたいって…言ったから。」

阿部「ラウール、詳しく教えて？」

ふっかと阿部にリビングまで連れられラウールは椅子に座った。

しばらくは呼吸が荒かったラウールは
阿部に水を飲ませてもらっていて
落ち着き話し始められるらしく

俺らも大人しく話を聞くことにした。

でも、頭の中では…

康二と俺、佐久間、翔太だけが殺されると考え込んでいたから驚いた。

阿部「ラウール、お願い、教えて？」

ラウ「えっと」

目黒「ただいまってあれ？」

深澤「めめも、ここ座って」

目黒「はい」

ラウ「あの、最初ドライブで海に行ってその後岩本くんが景色のいい山があるからって連れてってくれて、頂上の方まで車で行けるところなんだけど、途中で写真撮りたいからって2人で車降りて写真撮ってたら背後に気づかなかった俺が犯人に襲われそうになったんだ。それを岩本くんが」

深澤「庇ったってわけか。」

ラウ「それで岩本くんが落ちちゃって途中で出っぱったとこがあったからそこで止まったんだけど…さらに犯人は岩本くんのとこまで行って…岩本くんを刺した…」

阿部「そこまで…」

宮舘「とりあえず、警察…に聞こう。」

その後警察によると

山の上から途中まで落ちた時にはまだ意識はあったものの、刺されたことによって…

ラウ「俺のせいだ…やっぱドライブなんか」

目黒「俺のせいだ…俺が出かけてたせいで。俺がいれば岩本くんが…」

阿部「2人は悪くないよ！」

警察によるとあそこは防犯カメラも何も無く手がかりもない。

から、特定は難しいらしい。