～狂った世界～ (ページ14)

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14.黄ページ14

ラウールも目黒も可哀想だ…

俺が代わりに連れてってあげよう。

ラウールの部屋に行きノックをする。

ラウ「はい…」

元気のない返事が聞こえた。

ドアを開けるとベッドに座って落ち込むラウールがいた。

岩本「ラウール、ドライブに行かない？」

ラウ「えっ！？」

岩本「康二と、目黒と行く予定だったんだろ？」

ラウ「まぁ…でもめめはこの後用事があるらしい」

岩本「用事？」

ラウ「うん、買い物とか、友達にご飯に誘われたらしいんだよね」

岩本「そうか、じゃあ二人で行くか？」

ラウ「うん」

岩本「じゃ、準備して行こうか…行き先は俺とっておきのとこ知ってるから！」

ラウ「わかった」

目黒はまた今度連れて行ってあげよう。

ずっと家に引きこもってたって何も起きないから。

そしてラウールを連れて家を出ようとすると

深澤「何してるの？」

ふっかが話しかけてきた。

岩本「いや、ラウールと目黒が康二とドライブに行く約束をしてたんだけど行けなかったから俺が代わりにって…目黒は用事があるらしいからさ。」

深澤「そうか、気をつけるんだよ？」

ラウ「わかった」

岩本「じゃあ行ってくる」

俺の運転でラウールを助手席に乗せてしばらく車を走らせると

ラウ「うわぁ、こんな綺麗なとこあるんだ、凄い！写真撮っていい？」

岩本「おぉいいよ」

車を止め、綺麗な海を写真に収めたラウールは

ラウ「岩本くんも、撮ってあげる。さ、そこ立って」

ラウールに指示された場所に立つとすぐ写真を撮られた。

岩本「おい！今絶対変な顔だっただろ！」

ラウ「アハハ！ほんとだ！変な顔だ！」

あぁ、あれからしばらく笑ってなかったラウールがやっと笑った。

ドライブに行って正解だった。

岩本「ラウール次はあの山に行こ。実は、結構頂上の景色が綺麗って有名なんだ。」

ラウ「そーなんだ」

岩本「頂上の方まで車で行けるらしいからいいだろ？」

ラウ「行こ！」

俺らは車で山に向かった。