ガラスの支え (ページ33)

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それから阿部亮平という子に出会うことはなかった。

俺は高校生になり1年生の時は何事もなく楽しく通学していたが…

2年生の春。

宮舘「佐久間！」

佐久間「おっ！舘さん、翔太」

渡辺「お前、新入生のクラス表見た？」

佐久間「どうせ、見たって知らない人ばっかだよ」

宮舘「かもしんないけどさ、よく見て！不良って有名の人が…」

佐久間「は？不良？この、平和な学校に？」

俺はその人物の名前を確かめに行った。

宮舘「ほら、この人」

佐久間「岩本照…覚えておこう。」

そしてザーッと他のクラスの表も見た。

すると、懐かしいあの名前があった。

えっ、阿部亮平？

阿部亮平ってあの阿部亮平だよな。
あの時の、記憶喪失の。

記憶は戻ったのか？

それから1年経ち3年生。

2年の時は阿部亮平とは関わりはないし見なかった。

けど

先生「全校テストの順位だ。ここに貼っとくからなぁ～」

休み時間そのテストの順位表を見れば

女子「やっぱり！あの、2年の阿部くん！凄いよねぇ…」

女子「毎回1位だよ！どんだけ勉強をしてるのかな」

女子「彼女とかいるのかな」

絶対1位。

今まで1位以外を取ったとこを見たことがない。

ある日手紙が配られた。

その手紙には阿部亮平の顔が載っていた。

見たことないけど、こんな顔してるんだなぁ。

覚えておこう。

どこかで会うかもしれないから。