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15頁 紫 ページ15
あべちゃんの部屋は本ばっか。
でも、気になった本があべちゃんの机の上に置かれていた。
深澤「なんだろう、この本読みかけ？」
佐久間「あ、こないだあべちゃんが話してた本だよ。これ。この本ね白紙らしいよ」
気になってちょっと中身を見てみた。
深澤「ねぇ、佐久間。これ、白紙じゃないじゃん最初の方」
佐久間「うそだ、あべちゃん白紙って言ってたよ」
そう言いながら佐久間が覗いてくる。
佐久間「えっ…ほんとだ。あれ、よく見たらあべちゃんの字？」
深澤「確かに、この綺麗な字、絶対そうだ」
俺らは黙ってあべちゃんが書いたであろう本を読んだ。
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作者名：喜梨果 | 作成日時：2020年10月7日 22時
