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朝のホームルームが終わって、席が固まってるあたし達は話す。
「それにしても、地味男……」
「地味男じゃない」
地味男と呼ぶ留美子に素早く訂正するあたし。
「……福田ってイケメンなんだね」
「ウチもびっくりしちゃった」
「でしょ？」
メガネを外せば爽やか系イケメンですから。
「やっぱ、イケメンの友達はイケメンなのね……。草川先輩ステキ……」
「ああそうですか」
恋する乙女顔になってる留美子を適当に交わして、授業の準備をした。
「ぜーんぜん地味じゃないね。もったいない」
恵里は頬杖をついて、授業の準備をしている佑亮を見ながら言った。
「でしょ？あーあ、みんなが佑亮の良さに気付いた」
「大丈夫、誰も取らないから。ね？福田」
留美子が突然佑亮に話を振った。
「えっ？ああ、うん。何の話？」
「聞いてなかったのかよ」
退屈な授業が始まって、あたしは腕を枕にしながら佑亮を眺めていた。
佑亮は真剣に授業を聞いてるけど、8割くらいわかってないと思う。メガネをしていない佑亮が授業を真面目に聞いてるのは、申し訳ないけど似合わない。
そんなことを考えながらぼーっとしていたら、あたしと反対側の佑亮の隣のタカミちゃんが、ペンケースの中身を床にぶちまけた。
「あーーー、やっちゃった」
椅子から降りて拾おうとするタカミちゃんより先に、佑亮が動き出した。
「えっ、ああっ、あ、ありがとう」
「いえいえ」
初めて佑亮と会話をしたタカミちゃんは、佑亮の優しさにびっくりしていた。
中身をペンケースに戻して椅子に座ったタカミちゃんは、あたしの視線に気付いて、申し訳なさそうに顔の前で手を合わせた。
佑亮が本当は誰にでも優しいのは知ってるから、あたしは「いいよ」とタカミちゃんに手を振った。
授業が終わって、あたしは留美子に話しかける。
「留美子〜」
「あん？」
「何その返事、ガラ悪っ」
「眠いんだからしょうがないじゃんよ〜」
留美子はあたしの方に体の向きを変えて、あたしの机に肘をついた。
「留美子はさ、草川先輩と付き合いたいの？」
唐突な質問に、留美子は吹き出した。
「A何言ってんの？雲の上のような存在の草川拓弥様と私がお付き合いとか無理だから」
留美子、絶対照れ隠ししてる。
「本当は？」
「…………」
留美子は黙り込んで、顔を手で覆った。
「付き合いたいいいいいいいい」
「へぇ、そっか」
「自分から聞いといてそれ！？」
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こいずみ(プロフ) - ももさん» ここまできたら卒業書くしかないですね……笑 (2018年9月18日 11時) (
レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - これは高校卒業時期の話が気になります…楽しみに待っています (2018年9月17日 2時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - ももさん» わあああまたコメントくださってありがとうございます！！癒しだなんて、、ちょいちょい更新していきます！ (2018年9月5日 9時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - 続きが更新されてる！！ありがとうございます！待ってました。本当にこの小説癒しです (2018年9月4日 19時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - HYさん» ありがとうございます(;_;)！！リクエストまで……！！考えてみます！！嫁の尻に敷かれるユースケくん想像できすぎますね笑 (2018年2月5日 23時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こいずみ | 作成日時：2017年8月12日 12時
