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……ん？なんか、語弊。
佑亮が嫌いって……佑亮のこと全否定しちゃってるじゃん。
あたしは必死に頭を整理して、言い直した。
「……あたしは、地味男を演じてる佑亮が嫌い！！」
それから、あたしの勢いは止まらなくなった。
「あたしや草川先輩の前では明るいくせに教室に入った途端にずっと無表情で本読んで……」
「……」
「本当は笑えるし泣けるし怒れるのに教室の中じゃ全く感情出さないし！！」
佑亮は、下唇を噛んで俯く。
「本当は友達なんてたくさんできるのに、周りの目を気にして目立ちたくないからってメガネかけて地味男を演じて目立たないようにして……」
口が先走るばかりで、頭が追いつかなくて、自分が何言ってるのかわかんない。
だから、一旦口を閉じて、落ち着かせた。
「あたしは……」
言わなきゃいけない。
佑亮に、自分の気持ちを。
「あたしは……！！」
最終日の時みたいに、もう逃げたくない。
当たって砕けろ、あたし。
「佑亮が好きなの！！」
「え……」
佑亮が顔を上げた。やっと声を出した。
「"本物のカレカノ"だったらいいのにってどんだけ思ってたか知らないくせに……」
あたしの体の熱が上がってくる。
「……それ、僕に対して言ってる……？」
「……佑亮以外に誰が居るのよ」
佑亮は、泣きそうな顔をしていた。
「……僕、地味だよ……？」
佑亮は掠れた声を震わせながら言った。
佑亮は自分を地味だと言い聞かせて、本当の自分を見失ってる。
「……佑亮は地味なんかじゃない」
「……僕は、迷惑じゃないの……？」
佑亮は、泣く寸前で。
「は、はぁ？何言ってるの？迷惑なわけないじゃん」
「……僕で、いいの……？」
佑亮"で"いいんじゃない。
「佑亮"が"いいの」
佑亮が閉じ篭もってる殻から、佑亮を助けたい。
「……あたしが出してあげる。佑亮を閉じ込めてる殻から」
佑亮の頬に、涙がボロボロと落ちた。
「……僕もAが好き」
「……え？」
あたしのこと、避けてたくせに？
衝撃的な言葉に、驚きを隠せない。
「僕と……」
心臓が落ち着かない。
「……付き合ってください」
震えた声でそう言う佑亮が、たまらなく愛おしい。
あたしは佑亮に近づいて、涙で濡れたメガネに手を伸ばした。
……返事なんて、決まってる。
あたしは佑亮のメガネを外して、キスをした。
あたしは今、たまらなく幸せ。
唇を離して、佑亮と見つめ合う。
お互い涙でぐしゃぐしゃになった顔を見て、笑いあった。
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こいずみ(プロフ) - ももさん» ここまできたら卒業書くしかないですね……笑 (2018年9月18日 11時) (
レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - これは高校卒業時期の話が気になります…楽しみに待っています (2018年9月17日 2時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - ももさん» わあああまたコメントくださってありがとうございます！！癒しだなんて、、ちょいちょい更新していきます！ (2018年9月5日 9時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - 続きが更新されてる！！ありがとうございます！待ってました。本当にこの小説癒しです (2018年9月4日 19時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - HYさん» ありがとうございます(;_;)！！リクエストまで……！！考えてみます！！嫁の尻に敷かれるユースケくん想像できすぎますね笑 (2018年2月5日 23時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こいずみ | 作成日時：2017年8月12日 12時
