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これじゃあ、ますます渡せない。
あたしは頭を抱えて机に伏せた。
授業中も、ずっと頭を抱えた。
なんで、こんな大事なこと忘れてたんだろう。
中学の時からずっと既製品を渡してきたあたしが、頑張って作ったのに(溶かして固めただけ)。
彼氏の苦手なものを忘れて、ダメな彼女だと思われる。
こんな状況でも、小笠原はお構い無しで、あたしの頭を教科書で叩く。
「ったぁ！！」
「頭抱えすぎ」
「だって！！！」
クラスメイトがクスクス笑う。
「いつも寝てるのに今度は悩み事？
何、失恋？」
「僕、フってません！」
後ろから佑亮が反論する。
「あっそう。じゃあ川村、プリントの3番の答え言って」
「は！？突然すぎ！！」
あたしの周りの人がゲラゲラ笑う。
小笠原は教卓の方に歩いて行った。
プリントとか白紙だし……解いてもないし。佑亮もあてになんないし。あたしはタカミちゃんに助けを求める視線を送った。
すると、タカミちゃんは小笠原の目を盗んで、プリントを見せてくれた。
嗚呼、女神様。ホワイトデーは倍にして返します。
あたしは少し得意げに、答えを言った。
そしたら、「ちゃんと後でお礼言いなさいね〜」と小笠原に言われた。バレバレだった。
休み時間、タカミちゃんにお礼を言って、次の授業中も、あたしは悩んだ。
はあ。本当にどうしよう。せっかく作ったチョコ。
佑亮に、苦手なものをわざわざあげたくない。
昼休み、草川先輩にでもあげようかなぁ。義理ってことで。佑亮には、別のものを渡そう。
うん、そうしよう。
勝手に自己完結して、昼休みになった。
佑亮にバレないように、チョコが入った箱をトートバッグに入れて、佑亮と一緒に談話スペースに行った。
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こいずみ(プロフ) - ももさん» ここまできたら卒業書くしかないですね……笑 (2018年9月18日 11時) (
レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - これは高校卒業時期の話が気になります…楽しみに待っています (2018年9月17日 2時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - ももさん» わあああまたコメントくださってありがとうございます！！癒しだなんて、、ちょいちょい更新していきます！ (2018年9月5日 9時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - 続きが更新されてる！！ありがとうございます！待ってました。本当にこの小説癒しです (2018年9月4日 19時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - HYさん» ありがとうございます(;_;)！！リクエストまで……！！考えてみます！！嫁の尻に敷かれるユースケくん想像できすぎますね笑 (2018年2月5日 23時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こいずみ | 作成日時：2017年8月12日 12時
