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学校に着いて、靴を履き替えようとしたとき。
「わーーー！！！」
いきなり佑亮が大声をあげた。
「えっ、何？」
佑亮の靴箱を見に行くと、チョコが6つくらいあった。佑亮がチョコを取り出すと、ラッピングした袋に付箋が付いていて、��義理です��とか��顔が好き��とか書いてあった。
それから、あたし達は教室に向かった。
あれから何回か席替えをして、あたしは窓側の後ろから2番目になった。佑亮はあたしの後ろ。
留美子と恵里は、あたし達と真反対の席。
あたし達が席に着いて少ししてから、留美子達は教室に来た。
「Aおっはよー！」
「おはよ」
留美子は手に持ったオシャンな紙袋を漁る。
「はい！チョコ！福田の分もね！
くれぐれも勘違いしないで欲しいんだけど、義理だから」
「もー！わかってるよ！本命はたくちゃんでしょー！？」
佑亮が留美子に向かって頬を膨らます。
留美子は意外と料理が上手くて、去年もらったブラウニーを食べた時はめっちゃ驚いた。
「ウチは既製品だけど……」
恵里はお高そうな小さな箱をあたしと佑亮に差し出す。
……そうだ、忘れてた。恵里は結構なお嬢様だ。
「ありがとう恵里」
「僕……こんなのもらってもお返しできないよ！」
「あーあー、お返しとか気にしないで。ウチ、一番好きなのチロルチョコだから」
ちなみにビスケットのやつね、と付け足して、他の女子のところに行った。
すると、隣の席のタカミちゃんが教室に入って来た。
「Aちゃんおはよう！」
「おはよ、タカミちゃん」
「あの、これ、トリュフ！」
タカミちゃんは綺麗にラッピングしたトリュフをあたしに差し出した。
「えっ、いいの！？ありがとう！
ホワイトデーでお返しするね」
あたしがそう言うと、タカミちゃんはふにゃっとした笑顔を浮かべた。
女子力高ぇ……。
あたしはこんなに綺麗にラッピングできてない。
ますます自分のチョコに自信が無くなる。
「あ！！あの……」
タカミちゃんは途端に申し訳なさそうな顔をした。
「その……女の子の友達と、す、すきなひと……の分しか用意してなくて……福田くんの分、無いの……」
「あああ！！気にしないで！！」
佑亮は笑顔で返した。
「僕、チョコ苦手だから！！」
………………………………。
え？
あたしの頭が真っ白になる。
……………………そうだ。
そうじゃん。
完全に、忘れていた。
佑亮がチョコを苦手なこと。
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こいずみ(プロフ) - ももさん» ここまできたら卒業書くしかないですね……笑 (2018年9月18日 11時) (
レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - これは高校卒業時期の話が気になります…楽しみに待っています (2018年9月17日 2時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - ももさん» わあああまたコメントくださってありがとうございます！！癒しだなんて、、ちょいちょい更新していきます！ (2018年9月5日 9時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
もも - 続きが更新されてる！！ありがとうございます！待ってました。本当にこの小説癒しです (2018年9月4日 19時) (レス) id: c60f7736c8 (このIDを非表示/違反報告)
こいずみ(プロフ) - HYさん» ありがとうございます(;_;)！！リクエストまで……！！考えてみます！！嫁の尻に敷かれるユースケくん想像できすぎますね笑 (2018年2月5日 23時) (レス) id: 497c91c86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こいずみ | 作成日時：2017年8月12日 12時
