地味男と一週間の罰ゲーム ３

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草川先輩から佑亮の過去を聞いて、あたしは佑亮を助けようと思った。

あたしがやることは、地味男の佑亮を、本来の佑亮に戻すこと。

お弁当がいつにも増して美味しく感じる。

「A、今日はなんだかピンピンしてるね」

「そう？」

恵里は笑顔でそう言って、留美子もなんだか安心したようにあたしを見ていた。

お弁当を食べ終えてから、あたしは自分の席に戻り、メモ用紙を出して「放課後、屋上に来て」と書く。

「よしっ」

来てくれるかはわからないけど、あたしは佑亮が教室内に居ないうちに、佑亮のペンケースの下にそのメモ用紙を隠した。

「A、何してるの？」

「ふん、秘密」

恵里は、いつもはそう言われると「えー」とか言って騒ぎ出すけど、今日は満面の笑みで私を見ていた。

「え、何？なんか、怖いんだけど」

「気のせいだよね〜留美子！」

「そうそう、気のせい気のせい」

「変なの」

佑亮が、放課後屋上に来てさえくれれば。
あたしが、佑亮を地味男じゃなくさせる。

……それから、ダメ元で告白する。

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