地味男と一週間の罰ゲーム２ (ページ11)

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2月になってしばらくして、たくちゃんから電話が来た。

『佑亮！佑亮！』

「な、何、たくちゃん」

『俺、第一志望受かった……』

「えっ、本当に？おめでとう！」

受験合格の電話だった。
雨宮先輩は、頭の良い女子校に行くらしい。

『あのさ、佑亮はもう行きたい高校とか決めてる？』

「ううん、全然決まってない」

『じゃあさ、佑亮も俺と同じ高校受けなよ。
佑亮の学力なら、俺が受かったんだから少し頑張れば受かると思う。
あと、佑亮の家から近いらしいんだ』

たくちゃんのその言葉で、僕はたくちゃんと同じ高校を受けることにした。

高校に通い始めたたくちゃんは、よく家に来てくれた。久しぶりに会って、少し変わった僕に驚いていたけど、たくちゃんはそんな僕を受け入れてくれた。

受験勉強はかなり大変だったけど、無事に受かって、僕もその高校に入学することに。

入学式から帰る時に校門の前で見た人だかり。
女の子ばっかりで、その真ん中にはたくちゃんが居た。なんか、たくちゃん芸能人みたい。

その人だかりの中に、一際目立つ子が居た。
ギャルみたいな子と一緒に居て、スタイルが良くて、キラキラしていて、僕とは全然違う。
絶対関わることの無い系統の子だって思った。
それが、Aだった。

Aとはクラスが違くて、たまに補修のクラスが一緒になるくらい。

そして、高2になってAと一緒のクラスになった。