伍話 ページ6
無一郎side
実弥「しっかし、広えなァ…」
猫空『昔々に建てられた神社ですからね。』
あの巫女がこちらに振り向いた瞬間、
僕は一瞬だけ地獄絵図を見た
地面には沢山の死体が並べられて
生きているものは血を吐いていて
さっきの巫女に泣いてすがっていた
でも……
明らかに服装が今の時代のものではなかった
なら僕が見た隊士そっくりの巫女は一体誰………
蜜璃「猫ちゃんたちはいるのかしら?」
猫空『沢山いますよ。あ、やばい。円ー!閻魔大王と天照大御神が来てるから挨拶に行ってくるー!』
閻魔大王?天照大御神?
僕が死神なのかと聞いたときの動揺の仕方…
君って本当に人間なの?
円「行ってらっしゃいませ主様。それでは鬼殺隊の皆様、わたくしが客間までご案内させていただきます。」
しのぶ「ありがとうございます。」
無一郎「ねぇ、君。この村で誰か死ななかった?」
考えるよりも先に僕の口が勝手に動いていた
円「…………随分昔のことですが、山の中にあった村が、疫病により次々となくなっていきました。恐らく原因はそれかと思います。」
杏寿郎「時透少年!急にどうしたんだ!?」
無一郎「さっきからあの巫女の周りに人が浮かんでたから……」
地獄絵図を見たときからあの巫女が言っていた
九尾狐
化け猫
悪魔
座敷わらし
が見えるようになった
そして…
円と名乗っている子供に猫耳が生えてるのも
見えるようになった
みんなに気づかれないように振り返り、
あの巫女を見ると
周りに黒色の蝋燭が浮かんでいる
それに血の付いた大鎌
羽織には血の跡がついている
僕は唐突に理解した
あの子が本物の死神なのだと
でも何故か皆に伝えなかった
………なんで言わなかったんだろう
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作者名:霧幻菖蒲 | 作成日時:2020年8月24日 8時