第八話 ページ8
美水「で、早く開けなよ」
愛奈「ほらほら、漢でしょ?」
だれか… 助けて下さい―――。
美水「ねぇ、聞いてる?」
いや、聞いてはいるんです…… ハイ…。
愛奈「早くしなよ―w」
なぁ、愛奈… 最後の方の「w」はなんだ…?
美水「まだ?」
まだ…か… 見ての通り、まだです。
愛奈「ねぇ、疲れた―」
喋るだけで疲れるんだったらお前の体力ゲージは赤ん坊以下だな。
美水「で、早くその箱。 開けなよ」
智也「……………」
結局、あの後正式なジャンケンにより。
いや、ジャンケンと言うジャンケンなのかも分からない。
困った事に美水と愛奈が手を組んでオレを敗けさせた訳ですわ!
奥様、こんなお子様に育てちゃいけませんわよ! …… おえ゙ぇえええ… キッモ… 自分で行っといて、めっさキモイわ!!
智也「ってか、鍵かかってて見た感じ開かなさそーだけど……?」
愛奈「ぁ……」
美水「……………」
愛奈は小さく声を漏らし。
美水と言えば、声は漏らしてはいない物の、無言だった。
取りあえず、一旦ではあるがオレの死亡フラグ的なフラグは一時的にだが止まった様だ。 良かった←
愛奈「ふふふふっ… ココはこの愛奈様にまっかせなさーい!」
智也「お、おいっ! 何だよ! 急に笑い出して… ってか、様って何だよ! 様って!!」
愛奈のキャラが著しく壊れた。
ふはははは!と魔王城が
オレの眼は壊れていないハズだ。 ちらりと美水を見れば、頭を抱えていた。
つまり、この状態の愛奈は世の中で言う、ネジが一本抜けた失敗作以上の失敗作で、ネジが十本以上抜けたガラクタに等しい状態と言えるのだ。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時