第七話 ページ7
智也「なっ、なんで……!!?」
愛奈「へっへーん! 見たか智也! 私の勘のよ((美水「さっさと行くよ」
流石は美水。 戸惑っているオレなんかを置き去りにとっとと部屋の中に入って行っちまう。
今思えば、それもすくわれる話だろう。 部屋の中は思ったよりもこじんまりと小さく、少しだけカビ臭かった。
美水「………」
ふと、前を見れば美水が膝を付いて固まっていた。
いや、正確には動かなくなっていたと言う事だけで―――。
智也「どうしたんだ?」
いや、別に急に腹が痛くなったとかじゃないと思う。
急にトイレに行きたくなったとか… いや、流石にあり得ねぇ… あの美形の根本的な代表格の美水がトイレに行きたいだなんて、天地がひっくり返ってもあり得ねぇ…。
美水「……… コレ…」
美水が体を退ければ、その先には古びた宝箱に近い箱が置いてあった。
愛奈「うっわ! めっちゃ古いし、所々カビてるよぉ〜 キーターナーイ―!」
美水「触らなければ問題ない。 けど、触らないと何が入っているかも分からない」
ごもっともなお話だ。
しかし、そんな事を言われてみればふと疑問が浮かび上がる。
智也「おい、これ… 誰が開けるんだ……?」
今のオレの顔はどうしようもなく、頼りないだろう。
すると美水の鋭い鬼の様な視線… いや、鬼ってのは言いすぎだ。 訂正する。
取りあえず、殺人的な視線がオレに突き刺さる。 愛奈に助けを求める様に見れば愛奈は視界をオレから逸らした。
…… オレ、死亡フラグでも立ったのか……―――――?
美水「漢でしょ。 行って」
愛奈「頑張れ―」
そう言いながらもオレから離れていく女二人。
智也「よーし、ココはオレが漢らしく―――――――― って言うと思ったかッ!! オレは男だけどな! 精神はガラスの様に繊細で――――」
美水「そんな精神、壊れてしまえばいい」
智也「愛奈っ!! やっぱ、コイツの毒舌にオレは慣れねえ!」
愛奈「大丈夫! 美水ちゃん、いい子だから!」
智也「そう言う意味じゃね――――――っ!!」
美水「五月蠅い」
智也「そもそもお前等が招いた結果だろうが!」
もうヤダ! この二人っ!!!!!
そうして、オレの死亡フラグは……どうなったか、分からない←。
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作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時