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第六話 ページ6

愛奈「はあ…、美水ちゃん、にしても…部屋多すぎ〜〜ッ!!」

キーッと叫ぶ愛奈。
此奴は案外短気だとオレは改めて教えられた。

美水「愛奈、ちょっと…」
愛奈「ん〜?」

美水と愛奈がコソコソ話をしている。
何の話かはオレには聞こえない。

コソコソしてるが、多分オレの悪口じゃないだろうし、大丈夫だろう。


愛奈&美水「私達少女探偵団が、ココから【カギ】のありかをを当てて差し上げます!!」
智也「おお――……で。 誰が、あの部屋を見るんだ?」


ジャッジャジャーン的な感じでそう言った二人。
美水まで乗ってるなんて、珍しい……。

ってか、あの部屋を指さしつつもオレは問いかける。
オレは嫌だ。 お化け屋敷の無理なオレが行ったとしても、運悪ければ悲鳴を上げて美水か愛奈に抱き着く可能性だってある。 男の恥じだっ!! 絶対、嫌だっ!!!

愛奈「そうだねぇ―」

愛奈はうーんと考えている。
そんな愛奈に、美水が話しかけた。

美水「愛奈が行けばいい」

美水は静かにそう言った。

愛奈「ん、分かったっ!」

愛奈は笑顔でそう言った。

智也「何で愛奈なんだ? 普通は男のオレだろ?」

お化け屋敷は嫌いだが、普通の健全的な女子ならばオレを指名するハズだ。
あ、美水は冷血女だから、無理だったか……。

美水「……。 特に意味は無い。 だけど、愛奈の運の良さは人一倍。 馬鹿だからこそ、人一倍」
智也「…………。 そうだな、アイツは運だけなら人一倍良かった……」

美水の言葉にオレは納得した。
愛奈はめっちゃ運がいい。 今思えば、美水に勉強を教えて貰ったのではなく、全て勘で書いたのかもしれない。

めっちゃ恐ろしい、幸運だ…。
そして、愛奈の捜索が終わり……。

愛奈「怪しい部屋を見つけたの! コッチ、来てっ!」

愛奈が手招きをした。

美水「分かった」
智也「もう終わったのか?」

美水は頷き、歩き出す。
オレも愛奈の後を追いかける。

愛奈「違うよ? たまたま一番最後の部屋が怪しかったダケ」

そう言って、愛奈がたどり着いた部屋は何もない壁だった。

智也「あ、愛奈っ!! お前、何考えてんだ!!?」

意味が全く理解できないオレは叫びに叫んだ。
愛奈はキョトンとした後、笑って言った。

愛奈「まーま。 見て無って☆」

愛奈がそう言って、壁をコンコンと叩けば、一部音が違った。
つまり、隠し扉でもあるのだろう。 カチッと愛奈がスイッチを押せば隠し部屋は現れた。

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作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時

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