第五話 ページ5
だが、困った事が一つ。
餓死ってのは、かなり困る。
だが、閉じ込められたってのは考えにくい。
さて、どーするべきか……。
美水「閉じ込められた可能性もある。 あの扉。 外から見た時は鍵穴があったのに、内側からは鍵穴が無かった」
美水の言葉にオレはまた悩む。
かなり困った状況だと言うのは一目で判断できる。
愛奈「鍵が無いと出られないんだね、このお屋敷からは。 今の所…」
愛奈は静かにそう言う。
美水「そうみたい。 取りあえず、今は手がかりを探そう。 携帯、持ってる?」
美水の言葉にオレは頷く。
愛奈も慌てて携帯を取り出した様だ。
美水「持ってるみたいだね。 じゃあ、五分後にココに集合。 取りあえず、一階だけ見て回って」
美水の言葉にオレと愛奈は頷く。
智也/愛奈「「了解」」
携帯のタイマーをセットして、俺達はバラバラに別れた。
++++
そうして、五分が過ぎた。
結果は哀しい事に、収穫無し。
オレは途方に暮れて、叫んだ。 ダメ元で。
智也「何でこんな事になっちまったんだ!!! ってか、全部愛奈のせいだよな!!! レバー下げたせいで!!! ったく…… オレもあんまり責めたくねぇが…… あーあ!!! こんな時に、探偵でもいれば何でも推理して解決してくれんのにな!!!」
オレはそう言った。
その時、オレは知らなかったんだ。
二人の眼がギラッと輝いた事なんて……。
+智也side終+
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作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時