第三話 ページ3
引き続き 智也 side
智也「まぁともかく! 気にせず入ろうぜ、どーせ誰かの掻いたハッタリだろ?」
オレはにかっと笑ってそー言った。
ガチャ… ギィイイ……
中に入れば案外殺風景な景色だった。
シャンデリアは埃が被って結構ボロかった。
美水「特に困った事なんて起き無さそうだけど…」
美水はそう言って入って来た。
最初に入ったオレの後に美水、続いて愛奈の順で屋敷の中に入る。
愛奈「あれ〜? 何だろ、この"レバ―"… よし! 面白そうだし、いじってみよーっと♪」
ガタンッ
何かが落ちた音がした。
智也「愛奈! お前、また何かやっただろ!!」
嫌な予感がしてたまらないオレ。 愛奈に向かって怒鳴った。
愛奈「何って… このレバーを下げただけだけど…!!?」
美水「それがイラナイ事。 知らない所でそんなのに触っちゃ…」
愛奈は戸惑った様にそう言うのだが、美水が釘を刺した。
愛奈はブーッと言った様に頬を膨らませた。
ギィイイ… バタンッ!!!
俺達の入って来た扉が急に閉まった。
嫌な予感がして、オレの顔から冷や汗が流れた。
美水「扉が……」
愛奈「何々!!?」
美水「扉が…… 閉まった……」
智也「は? あの、デッカイ扉がか…?」
美水が少々顔を蒼くしてそう言う。
元凶の愛奈と言えば、全く持って何も感じていない様だ。
一言で表せば、この状況を楽しんでいる様にもオレには見えた。
ただ、美水の言う扉が閉まったと言うのはオレの脳内では考えにくかった。
ボロ屋敷だったのだが、扉は案外大きくて、結構力を入れて押す扉だった。
あの扉がそよ風程度で閉まるハズも無い。 ならば、愛奈の押したレバーによって閉じられたものなのだろうか。
まぁ、何はともあれ。
閉まっただけならばいいのだが……。
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作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時