『謎の屋敷の【カギ】を探せ！』 (ページ12)

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第十二話ページ12

美水「愛奈、そろそろ泣き止んで。服が濡れて気持ち悪くなる前に」

美水のその冷血系の冷めた言葉により愛奈はグスグス言いながらもしぶしぶ美水から離れた。
何て言うか、その…… 可哀想な気もするが、仕方が無いんだ。多分。

美水「……。愛奈も泣き止んだ事だし、次の事を進めようか」

愛奈が泣き止み、美水は空気を一旦リセットする。
美水の言葉に愛奈もシャキッと背筋を立てるが五分も持たないと俺は予測する←

美水「これから探すのはこの箱の鍵。多分、この屋敷の何処かにあると思っていい。 ……今、何時？」

美水がそう聞けばすぐにピッと言う音が聞こえる。

愛奈「三時……十分前かな？」
美水「そっか… ねぇ、愛奈、智也」
二人「「ん？」」

美水の言葉に首を傾げる俺等。
気のせいだろうか？嫌な予感がバリバリする。

美水「何か工事機具持ってない？鍵、こじ開けれそうな奴」

まさかの実力行使ですか…。
無理矢理、鍵。開ける気なんですね。分かります、ハイ。

愛奈「そんなの、持ってる訳―――」
智也「わりぃ、愛奈。俺、持ってる」
美水「流石、機械マニア」
智也「違(ちげ)えよ、俺が好きなのは機械系のアニメ」
美水「ガ●ダムとか？」
智也「そう、ガン●ムとか。とにかく！これでいいんだろ？」

俺はそう言って工具を美水に向かって渡す。
ってかコイツ、何処から俺が機械系のアニメが好きだと知ったんだ？
………まさか、禁断のス●ーカ―Σ!!? いいや、美水に限ってそんな事は無いだろう。うん。