第二話 ページ2
引き続き 智也 side
片づけを初めて約三分。
この時間があればカップラーメン何かが出来上がる時間だ。
急いで片づけたせいか、出した時間よりも早く片付いた。
智也「片付けが終わったな… んじゃ、急いであの屋敷に行こうぜ!」
オレはそう言って纏め終わった荷物を持った。
嫌、俺が持たなくてもいいんだが… 愛奈がうるせぇんだ。
めっちゃギャーギャー言って来て、ハイ。 オレの耳がアイツの雑音に負けました。 ハイ。
まぁ、そう思えば、美水は結構いい奴だ。 あぁ、恋愛感情は一切ない。
うるさくないし、大人しいし、何より料理が出来る!
愛奈の料理か…? アイツは駄目だな、破壊的にマズイ。 凶器だ。 原子爆弾並の…。
+++++
そうこうしている間にオレ達は屋敷に着いた。
因みに美水が先頭だ。 普段は愛奈が先頭に立つんだが…アイツは困った事にかなりの方向音痴でもある。
めっちゃ酷いぜ? 小さなスーパーマーケットでも30分は鬼ごっこ状態になる。
だから、こんな場所に来る時は大概オレか美水が先頭だ。 あ? オレは今、荷物持ってって無理なんだよ!
愛奈がめっちゃわがままで… オレ、どうしてこんな手のかかる幼馴染が居るんだろ…? ってマジで小学生の餓鬼の頃、泣いた……。
まぁ、オレがある意味地獄の回想を終えた時、美水が不意に止まった。
愛奈「あれ? 美水、どーしたの?」
止まった美水に対して愛奈は首を傾げ、聞いた。
愛奈は美水よりも身長が低い為、ひょこっと顔を出す形となった。
対する美水は何時もの事の様に無表情で、静かに何かよ読み出した。
美水「コレ… 多分。 ココの人が書いたモノだと思うんだけど…」
愛奈「ホントだ! 張り手紙みたいだね。 えーっと、何々…? 『ココには困った事になる屋敷です。 ココに入る人は、どうかご気を付けて…』 何コレ!!? 変な屋敷ー」
美水の指さしていた張り手紙を大きな声で読む愛奈。
アイツの頭は年中夏休みです。 ハイ。 困った事にアイツは幼稚園並の馬鹿で、何で高校に受かったのか不思議なくらいだ。
まぁ、多分。 美水にでもすがったんだろうな。
アイツ、結構頭いし…… ってか、実際そうだったとして、アイツの頭の悪さによく怒らなかったもんだ…。 オレはソコニ感心するな。 うん。
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作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時