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第一話 ページ1

主人公:「久野一 智也」 「クノイチ トモヤ」

幼馴染:「清水 愛奈」 「シミズ アイナ」

愛奈の友達:「黒崎 美水」 「クロサキ ミズ」


++++++++


〜智也side〜


やぁ! オレの名は久野一智也。 女みたいな苗字だけど、一応正真正銘の男だ。
まぁ、女みたいな苗字の事以外に触れないでくれればオレは多分。 怒らない結構普通の男子高校生だと思う。

そんな感じで、オレは今。 幼馴染の清水愛奈とその友達。 黒崎美水と共にピクニックに来ていた。


愛奈「美味しそうなご飯だね! 美水ちゃん♪」


愛奈は笑って美味しそうにサンドイッチを頬張る。


美水「そうだね。 智也はどう?」


美水は笑ってオレに話を振った。


智也「凄く美味しいぞ! 特にこのハムと卵を挟んだサンドイッチなんて最高だ!」


オレはそう言って美味そうに手に持った言った通りのサンドイッチを喰った。


美水「ありがと。 これ、お母さんの手作りなんだ。 お母さんの料理はとっても美味しいから……」


相変わらず冷静な美水。
此奴はオレ的にはまぁ、何とも思わない奴だが目付きが案外鋭い。 綺麗な顔してんのにな。

だが、学校ではファンクラブなんかもあるほどまぁ、美形って訳だ。
くっ……!! 美形なんか…マジ、ロストしてしまえ!!!


愛奈「ねぇ、なんか雲行きが怪しくない……? 今にも雨が降って来そう…」


愛奈がサンドイッチを頬張りつつもそう言った。
のっこんでから喋ろよ、とも言いたい所だが、空を見上げれば愛奈の言う通り食事する前とはがらりと一転し、一面曇り空が広がっていた。

ただ、ココはある意味野っぱらだ。
早々、いい雨宿り場所など見つかる訳が無い…。

美水「あ…。 アソコ。 アソコなんてどう?」

美水が立ち上がり何かを見つけた様だ。
オレも愛奈も立ち上がり見て見れば来た方向とは真逆だが、古びた屋敷を見つけた。

古びていたのだが、一応雨風はしのげそうな屋敷だった為、オレは頷いた。

愛奈「いい所見つけた! ナイス! 美水!!」

ぐっと親指を立ってる愛奈。
美水は多少引いているように見えるのはオレの気のせいか…?

美水「…。 それじゃ、早く片付けよ。 雨、降るかもしれないし…」
愛奈「そうだね! 智也! アンタも片づけなさいよ! いいわね!!」

美水の言葉に愛奈は頷き、いそいそと片づけを始めた。
オレは『ヘイヘイ』と多少めんどくさいがそう言った。

第二話→



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作者名:王獣闘蛇 | 作成日時:2014年4月4日 17時

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