リッチ警官キャッシュ！〜3〜

第87話 ページ4

マルメン「レギル警視！あそこに犯人が…！」

レギル「なに！？そこのきみ、待ちなさい！現行犯で逮捕し…、んん！？」

ﾄﾞﾝ

レギル「服装が違う…？」

泥棒？「警官さん？どうかしました？」

マルメン「あなた…、泥棒ですよね？」

泥棒？「んなわけないだろ！証拠あるのか！？」

マルメン「いえ、それは…。」

泥棒？「証拠もないのに犯人だって決めつけていいのか！？あんたらは一般人を犯人扱いするのか！？それでも警察か！？」

レギル「(そんなバカな…。確かにコイツが犯人のはずだ！だが、証拠がない！服装も違う…。盗まれたものも見当たらない…。この状況では現行犯逮捕は難しい…。)」

泥棒？「オレは急いでるからもう行くぜ！？止められるルールはないよなぁ！？」

マルメン「ど、どうしましょう、レギル警視…。」

レギル「ぐっ…。」

泥棒？「(見つかったときはちょっと焦ったが…、確実な証拠なしで逮捕できないことは知ってんだよ！盗んだものと服は、仲間にあずけて先に遠くに逃がした。警察はルールが絶対…。この方法ならオレは捕まえられない！この場をしのげばいい！そしたら仲間と海外にとんずらするぜ！)」

マルメン「いいんですか…。」

レギル「…。(ルールは絶対に厳守すべきだ…！ルールを守ることで最終的には、多くの人を助ける道に必ずつながってるはずだ…！ここは引き下がるしかない…！だが…！)」

セツカ「…ねぇ。」

泥棒「あぁ？なんだよ。」

セツカ「あなたはあの家でなにをしていたの？」

泥棒「はぁ？なにもしてねぇよ！」

セツカ「私たちがあなたを見たとき確かに家から出てきていたわ。あの家で、あなたはなんの犯罪を犯したの？」

泥棒「しつけーな！オレは‘なにも盗んでなんか’ねーよ！」

セツカ「ﾌﾌｯ」

泥棒「なに笑ってんだよ！」

セツカ「私はあなたに‘なんの犯罪を犯した’かを聞いただけで、誰も‘なにを盗んだ’かは聞いていませんよ？」

泥棒「ﾋﾞｸｯ そんなのちょっと言い間違えただけだろ！」

セツカ「そろそろかな…。(ﾎﾞｿｯ」

キャッシュ「警官さ〜ん。ちょっと困ったことがあるんですけど〜。オレの話、聞いてくれません？」

マルメン「キャッシュさん！？」

レギル「なっ…！きみはわたしをバカにしに来たのか！？」

キャッシュ「そんなつもりはねーよ。困ったことがあるって言ってんだろ？」

マルメン「困ったこと…ですか？」

キャッシュ「ああ。そいつはついさっき犯罪を犯した。逮捕してくれよ。」

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