リッチ警官キャッシュ！〜3〜

第105話 ページ25

ｰｰ
ｶﾂﾝ ｺﾂﾝ
ｶﾂﾝ ｺﾂﾝ

??「チェックメイト。またボクの勝ちだね。」

キャッシュ(幼少期)「くっそ〜！なんで、何回やっても勝てねーんだよ！」

??「もう、あきらめたら？ボクには勝てないよ。」

キャッシュ「い〜や、ぜってー勝つまでやる！負けっぱなしはオレのプライドが許さねぇ！もう一回勝負だ！」

??「仕方ないなぁ、あと一回だけだからね。“バカキャッシュ”。」

ｰｰ
キャッシュ「寝ちまってたか…。なんか、嫌な夢見た気がする…、ぜ…？」

ポンド「キャッシュ…、おまえというやつは…。作戦会議中に寝るんじゃない！これからこの美術館に怪盗が来るんだぞ！」

キャッシュ「いや〜、夜遅いからねむくてさ〜wで、怪盗なにさんだっけ?」

マルメン「“怪盗マルク”です！キャッシュさんも予告状見たでしょう。」

セツカ「23時にこのドンヨーク美術館にある、名画“星の降る夜”を盗む、って…。」

ポンド「怪盗マルクは世界的にも有名な大怪盗…。我々も総力をあげてヤツを捕まえる！美術館を中心に全方位に警官を配置！怪盗が入りそうな通路もすべて封鎖しておいた！」

キャッシュ「へ〜、やるな、警部。」

ポンド「警察の本気を見せてやるぞ！」



??「…ﾆｺｯ」

〜〜
キャッシュ「“星の降る夜”ね…。」

セツカ「綺麗な絵だよね。」

キャッシュ「オレが買って、玄関に飾ろうかな！」

マルメン「なにアホなこと言ってるんですか！この絵を怪盗から守るのが仕事ですよ！」

キャッシュ「いーじゃん、べつに〜。」

マルメン「ほら、そろそろ23時ですよ！」

キャッシュ「つってもな〜、この警備だぜ?これで盗みに来たらよっぽどのバカ…。」

ﾊﾟｯ

キャッシュ/マルメン/セツカ「！？」

??「ご来場のみなさま…。」

ﾌﾞｼｭｰ ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ﾊﾞｻﾊﾞｻ

キャッシュ「な、なんだ！？」

??「美しいボクのショーへようこそ。今宵はみなさまに、エレガントな夢の世界をお見せしましょう。」

マルク「この、怪盗マルクがね！」

マルメン「(この人が、怪盗マルク…！侵入経路は封鎖してたのに、どうやって入ってきたんだ?)」

マルク「きみたちは運が良いね。だって、エレガントなボクの姿を最前列で見られるんだから。今日は目に焼き付けて帰ってよね！」

マルメン「(な、なんなんだ、この人…。)」

ポンド「怪盗マルクだ！はさみうちにしろ！」

マルク「わぉ。すごい人数だねぇ。そんなにボクのエレガントな姿が見たいのかい?」

ポンド「全員かかれー！」

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