リッチ警官キャッシュ！〜3〜

第103話 ページ22

ジョー「聞いていたより弱々しい男でござったな…。さて、主に報告するでござる。」

キャッシュ「誰が弱々しい男だって?」

ジョー「な、なにぃ！？お、お主は今、そこで燃えて…！なぜ生きている！？」

キャッシュ「わかんねーのか？オレも忍術を使ったんだよ。炎の中をよく見てみな。」

ジョー「これは人形…！まさか変わり身の術…！？(バカな…！こんな男が忍術を使えるわけがない!)それならもう一度くらえ！」

キャッシュ「“忍法 風とんの術”！」

ジョー「な、なにぃ！？風とんだと！？(本当に忍術が使えるのか…！？)」

キャッシュ「どうした？まさか、もう終わりか?」

ジョー「少々驚いたが問題はない!忍術勝負なら負けぬ!“忍法 分身の術”！この忍術は拙者が最も、得意とする忍術でござる。どれが本物かわかるまい！分身に惑わされてるスキに斬る!」

キャッシュ「ほ〜…、なるほどな〜。それならオレも…。スゲー忍術を見せてやるよ。」ｼｭﾙﾙ

ジョー「(なにをする気だ!？)」

キャッシュ「“忍法…。」

ｶﾞﾀｯ ｽﾞｲｯ

ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

キャッシュ「“武神降霊の術”！」

ジョー「な、なんだ、これはぁー！？(絵の中から武者が出てきた！？こんな忍術聞いたことがないでござる！まさか、キャッシュは、拙者よりスゴ腕のニンジャ…！？)」キャッシュ「どうした？オレの忍術にビビったか？」

ジョー「ぐぬぬ…！ここは一時撤退でござる！拙者のスピードにはついてこれまい！さらばでござる！」

キャッシュ「あ〜、そういや、あんた忘れ物してるぜ〜。」

ジョー「なんのことでござ…、」ｺﾞｺﾞｺﾞ

ジョー「る？」ﾄﾞｯ

キャッシュ「小判1000両、用意するって言ったよな?」

ジョー「ぎょええ〜！！む、無念…、でござ…る…。」

キャッシュ「“忍法 金なだれの術”！なんつってなw金の重みを知れ。」

〜〜
マルメン「ええー！？この城、体験型のテーマパークだったんですか！？」

キャッシュ「ああ、近日開園予定だったんだ。日本の文化を知って忍術体験できるってコンセプトでな〜。」

セツカ「だから、色んな所にカラクリが仕掛けてあってね。風とんの術とか変わり身の術も、ボタン1つで使えるんだって。」

マルメン「すごいですね…。」

ジョー「すべてカラクリでござったか…。だが、おぬしに負けたのは事実…。拙者は主の命令を達成できなかった…。ニンジャ失格…！切腹するでござる！」

マルメン「どえええ！」

キャッシュ「まあ、そう早まるな…。おぬしは今、生まれ変わった…。これからはワシが新たな主じゃ、存分に働くが良い…。」

ジョー「なんと心の広い男でござる…！」

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