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 戦闘が終わったということで、紅鳶さんたちは早々に立ち去っていった。レナ先輩に限っては、机の上の昼ごはんに後ろ髪を引かれながら紅鳶さんに引き摺られていったけど。

「お昼、冷めちゃったね……」
「しょうがないわよ、とりあえず食べ──」

 寮生の皆が食卓に戻り、昼ごはんを続けようとした。しかし、なぜか料理は食べ尽くされていた。……寮長の仕業だろうか。そう思って一人椅子に座って戦いを見ていた寮長の方を見るが、横に首を振った。
 寮長じゃないのなら、一体誰が食べたのだろうか。魔獣ではない、他の生徒も入ってきていない。……なら一体誰?

「何か知りません、寮長」
「えーっとねぇ、レナちゃん先輩たちが帰るくらいにはちゃんとあったよ」

 寮長、やっぱり予想してはいたけれど先輩の呼び方が独特。

 それはそうとして、レナ先輩たちが帰る頃にはあった、ということは犯人は魔獣でもなければ、レナ先輩たちでもない。もしやコレ、迷宮入りしてしまうのでは?

「……寮長、しらばっくれるのは無駄だと思いますよ?」

 後ろから、近江さんの声が聞こえてきた。それと同時に、寮長の顔が曇り出す。
 ……と、言うか、もしかして私たちは今まで近江さんのこと忘れてたんじゃ。帰ってきた後にすぐどこかに行っちゃってたから、みんな気にせずに昼食を食べる流れになってたよね。

「……まったく、私がいるのに嘘を通そうだなんて、いい度胸ですね」

 近江さんの固有魔法は、心を読む魔法。──つまり、近江さんに嘘は通用しないのだ。寮長の位置的に近江さんは見えるはずだけど、それなりに鋭い寮長がそれを分かって嘘をつくはずはない。つまり、嘘をついてから近江さんを視認した──ハズなんだけど、それじゃあどうもタイムラグが発生する。
 近江さんが入ってきたと思われる扉からでも、寮長の声は大きいから聞こえるし、寮長から見ると死角になって見えないはずだ。それでも扉からここまで少し距離があるし、入ってきてここに来るまでの間に入ってきたのは確実に分かる。

「……魔法少女って凄い」

 もう、そういった言葉でまとめるしかないのかもしれない。

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お久しぶり? です。
裏で進めてる人狼ゲーム小説のせいで、地の文を長く書いてしまうクセが出てしまいました……。

( ˘•ω•˘ )

ちなみに、リアルに近江さんの存在を忘れてました。とても申し訳ないです。
文 字 数 ゆ る さ ん

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設定タグ:オリジナル , 市販書き(一次創作) , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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星乃(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂き、光栄です。応援もありがとうございます、これからも頑張りますね! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 凄く面白かったし、見やすかったです。これからも頑張って下さい。応援しています! (2021年8月9日 17時) (レス) id: 7e59eac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
星名ことり(プロフ) - 安眠野郎(星空の武器屋作者)さん» わわ、コメントありがとうございますー!! 好きだなんて……とても嬉しいです(歓喜)これからも応援よろしくお願いします!! (2020年11月1日 10時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
安眠野郎(星空の武器屋作者) - 好きです!(唐突)これからも頑張ってください!応援してます! (2020年11月1日 7時) (レス) id: 57a528eae4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星乃 -Hoshino- | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月11日 7時

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