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「できましたよ、皆さん」
お皿をふたつ持った近江さんが、机の方に来る。右手にはわたしが頼んだオムライス、左手にはペペロンチーノ。どっちもとても美味しそうだ。
「オムライスは環さんの、ペペロンチーノは皆さんで分け合って食べてください。おかわりはキッチンの方にありますよ」
うわ、わたしだけオムライスって罪悪感が……。とりあえず皆──主にクドウさんががっついているから、わたしも食べよう。
そしてスプーンを手に取り、一口だけ食べてみる。
「わあ、凄く美味しい！」
「でしょ！？ 千寿ちゃんのお料理はね、とっても美味しいんだ！」
見た目から美味しいことは想像できていたが、この美味しさは想定外だった。昔、一度だけ食べたことがある高級飲食店を彷彿とさせる。──ということは、近江さんの料理は高級飲食店と同じくらい美味しい、ってこと？
「あ、もうペペロンチーノが無くなってる」
「じゃあ私が取りに行きます！」
後ろでペペロンチーノを食べている皆さんのやり取りを聞きながら、わたしは黙々とオムライスを食べ進めた。
横目でちらりと壁に掛けられた時計を見ると、短針は“�機匹鮖悗掘�長針は“�勝匹鮖悗靴討い拭Ｍ廚垢襪法∈�は大体12時50分ということだ。
「ご馳走様でした！」
偶然にも、全員の『ご馳走様』がシンクロするという奇跡が起こってしまった。あ、マイズミさんが吹き出してる。……ツボ、浅いのかなぁ。
それから全員でお皿など、使ったものをキッチンに返した。皿洗いは当番制らしく、今日の当番は来栖さんみたい。黒猫のリオは、忙しなくわたし達の周りを駆け回っていた。
「そうだ、もうすぐ不破さんと新入生の鈴鹿さんが挨拶に来るから、湊ちゃんと一緒にサファイア寮を見てきたらどう？」
「あそこの寮は氷の城みたいな見た目で、とても綺麗なのよ」
フワさんと──ユリかな？ 確か、サファイア寮の人で『鈴鹿』っていう苗字だったのはユリだけだったはずだからね。
「行きます！ 行かせてください！」
ユリに会えるというなら、断る理由もないだろう。他の寮がどんな感じなのかも気になるし、損はない……と思う。
湊が同行するって言うところと、挨拶にユリが来ることが引っかかるけど。ユリが自分から挨拶係に立候補した、とか。
ともかく、ユリに今の状況を聞くため、行かなきゃならないな。──まぁ、この後暇そうだから、って言うのもあるけど。
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星乃(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂き、光栄です。応援もありがとうございます、これからも頑張りますね！ (2021年8月10日 23時) (
レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 凄く面白かったし、見やすかったです｡これからも頑張って下さい｡応援しています！ (2021年8月9日 17時) (レス) id: 7e59eac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
星名ことり(プロフ) - 安眠野郎（星空の武器屋作者）さん» わわ、コメントありがとうございますー！！ 好きだなんて……とても嬉しいです(歓喜)これからも応援よろしくお願いします！！ (2020年11月1日 10時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
安眠野郎（星空の武器屋作者） - 好きです！（唐突）これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年11月1日 7時) (レス) id: 57a528eae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星乃 -Hoshino- | 作者ホームページ：なし
作成日時：2020年10月11日 7時
