五十二 ページ10
Aside
「えっと…私ってこの場にいて大丈夫?」
何故か野薔薇たちと鍋を囲んでいる。
しかも、先輩さんたちも一緒に。
あの後、何故か高専の寮に連れてこられた。
共有スペースらしきところで鍋を準備していた先輩さんたちと会って、輪に入った。
というか入れてもらった、という形だ。
「いいわよ。真希さんたちも良いって言ってたじゃない。この肉は先生のお金で買ったやつだし」
「ありがとう…?」
何となく床に座る。
先生のお金で買ったお肉で焼肉……
先生ここにいないのに。
「お前、Aっつったか。呪霊に襲われてたぞ」
__真希さん。スタイリッシュでかっこいい。私を助けてくれた。
「しゃけ。ツナ高菜?」
__狗巻さん。何故か分からないけど、ずっとおにぎりの具材で話してる。
「死ななかっただけいいだろ」
__パンダさん。リアルな着ぐるみを着ている。
「じゃんじゃん焼くわよー」
野薔薇がトングを持って、気合い十分に肉を網に乗せる。
乗せた瞬間、じゅわぁぁと焼ける音と共に、肉についたタレのいい匂いが香ってくる。
「美味しそ…」
次々と焼かれていくお肉たちに目を輝かせる。
「A何飲むー?」
「麦茶ある?」
「おう」
「じゃ、麦茶で」
「…アンタ、癖強いのね」
「なんで?」
「私、麦茶飲む人って癖強いイメージあるんだけど」
「えぇ?偏見!」
「伏黒は何飲む?」
「俺は水」
「つっまんない男ねー」
なんだ
「パンダ食え。味見しろ」
「ツナ!あー」
「お前は自分で食え。パンダ起きろ」
「俺の毛に……焼肉臭が……つくぅぅ!!!!」
「ファブれよ」
「しゃけ」
結構みんな__
「お疲れサマンサー!ちょっと皆!僕抜きで何やってるのー!」
「お金ありがとうございました」
「恵冷たくない?」
「肉焼けたから先生も食おーぜ!」
「食べるー!」
___ちゃんと高校生じゃん。
遠巻きに眺めながら、少しだけ、そんなことを思う。
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うゆに塩湖(プロフ) - シンアさん» もうほんっと下々先生?!みたいな感じになりまして、、めちゃくちゃ原作壊すことになりそうですけれども我貫きます!コメントありがとうございます! (2023年3月30日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 狼派さん» 無事進級出来ます!更新頑張ります! (2023年3月30日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 青鏡さん» コメントありがとうございます!返すのが遅くなってしまいました、、すみません、、。更新頑張ります! (2023年3月30日 18時) (レス) @page10 id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - お久しぶりです!ほんとに…夢女の私たちからするとはっ!?って感じでしたよね…自我貫き倒しちゃってください!負けると思ってないから言質とらせたっていうのでも…櫻井さん変わらなくてほんとに嬉しいです!楽しみに待ってます! (2023年3月30日 17時) (レス) @page10 id: 8fbd4c44cc (このIDを非表示/違反報告)
狼派(プロフ) - りょーかいです!このお話とっても好きです!学校頑張ってください!まってます! (2023年1月28日 8時) (レス) @page9 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年12月24日 13時