偽りの笑顔2 【紫】 (ページ1)

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紫side
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「濵ちゃんやーーーー！！！！」

照史と淳太と一緒に楽屋に行くと、1番にくっついてきたのは俺の知ってる可愛い望くんとはちがう、ちょっとおっきなった望くんやった。

『の、望…？』

桃「もぉ！心配したんやからな！！」

『…ごめんな。』

桃「ふふ。ええよ！濵ちゃん帰ってきたんやもん！ゆるしたる！」

もう、これでもかと力いっぱいに抱きついてくる、おっきくなった望くんに、どうしたらええんか分からずに目線を上げれば、これまたおっきなった流星、神ちゃん、しげがニコニコしながらこっちを見とった。

え、これ、どうすれば、、

周りをキョロキョロすれば、呆れたように眉を垂らした照史が頷いた。

いや、うん。ちゃうし！わからんのやけど！
どーしたらいんよ！！

黄「望、濵ちゃん病み上がりなんやから、今はやめとき。」

桃「なんでよ！いっつもみたいに抱きついとるだけやもん！」

いっつも抱きつかれてたんや…。

黄「濵ちゃん、まだ慣らしやからな。一応今日からのライブリハは参加するけど、見とくだけの時もあるから、お前らもそのつもりでおれよ。」

淳太がみんなに説明してくれた。
だって…記憶が戻ってないんやもん。
今までのやってきたことなんてひとつもわからん。

でも、新しいことならできるやろ！って、照史が言うてくれた。

正直不安やけど、今のこの人たちを見てみたいのもある。デビューした俺たちが、どんな歌を歌うんやろ。

バラバラのユニットやった俺たちが、ひとつのグループになるって、どんな感じなんやろ。

リハーサルが始まった。今日は新しい曲のフリを覚えるらしくて、みんなと並んで見てる。

みんなは音楽聞いて口ずさんでるのに、俺にとっては初めて聞く曲。いや、実際には初めてやないか。

今朝、ここに来る時に車の中で今日やるやつやって、照史が聞かせてくれたやつ。

めちゃくちゃいい曲やった。
かっこいい。でも、このメンバーらしい曲。

聞いててビックリしたんは、俺のソロパートがたくさんあるって事。

デビューしたら、こんなに歌わせてもらえんのやな。Jrの頃とは大違いや！

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作者より。
移行してまいりました！ゆっくり更新になりますが、またお話を進めて行けたらと思います。
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