眠らない姫 3【JW緑赤】 (ページ5)

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#104 ページ5

「よし。そろそろ寝よっか」

『うん。』

あの後、仲直り？をした俺たちは、順番にお風呂にも入ってあとは寝るだけ！

やねんけど、、、

「…なにしてんの？」

『何って、寝るんやろ？』

「いや、寝るけど。なんで距離あるん？」

『え、あ、いや、それは』

俺が先に布団に入れば、追うように入ってきたしげとの間には人1人分の隙間。
何してんねん。

「しげ、まだ眠たないん？」

『そっ、そんなことない！神ちゃん一緒やし、絶対寝れる！』

「ならこれは？」

空いてる所をポスポスと叩けば、それは、とまたもごもるしげのほっぺは、ヘッドランプしかついてへんのに分かりやすく赤く染ってた。

そうゆうことか。

『…ず、しい。』

「え、？w」

『だって///神ちゃんと、その…つ、付き合ってるって、思ったら、恥ずかしくて////』

「ﾌﾟﾊｯ！今さらやろw今までどんだけくっついて寝てたんよww」

『だってぇ～！////』

「ふふ。俺はええよ。このままでも。」

『え、！』

二人の間は空いたまま布団に潜り込めば、悲しい目が見下ろしてくる。
ほんま。そんな顔するんやったら早く来ればええのに。
ま、あんまり遊んでたら可愛そうやから、そろそろ許してあげますか！

「もぉ、しーげ！ほら！」

おいで！と布団をめくれば、嬉しそうに潜り込んでくる。

ふふ。かわいい！

『神ちゃん？』

「んー？」

『ありがとう』

「いーえ。ゆっくり寝ぇや。」

『うん！』

あれから何分経ったんやろ。寝ささなあかん人は遠に夢の世界なのに、俺の方が寝られへんくなってる。

薄暗い中でぼんやりと見える隣のヤツの頬に軽く触れる。

正直、まだ信じられへん。まさか、こんなことになるなんて思ってもなかった。

しげが気持ち伝えてくれんかったら、俺が伝えることは無かったと思う。ただただ嫉妬して、怒って、しげを困らしてたかもしらん。

そう思うと、本心伝えるって大事なんやなって思う。

「しげ。」

寝とるんやから返事するわけないのに、こっちを見て欲しくて呼んでまう。

寝とるんやし……ええかな？

「……だい、き…………大毅。」

自分で呼んどいて、ちょっと照れる。

長年一緒におっても、言い慣れてないもんはあかんな。

この呼び方は、もう少し後にとっとくか。

よし。そろそろ俺も寝よ。

おやすみ、しげ。

いい夢見ぃや。

最後に髪の毛を撫でて額にキスを落とした。

1番したいところは、大切な日にとっておくから…。

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