眠らない姫 【JW緑赤】

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「んっ…しげ？」


『かみちゃん。おはよぉ。』


「……おはよ……

しげ、寝れた？」




眉間にシワを寄せて、今にも泣きそうな顔で見てくる神ちゃん。

もしかして、オレが途中で起きちゃったと思ってんのかな？



『ありがとう神ちゃん！さっきまでぐっすりやったよ！』


「…ほんま？……ふふ。そっか！よかった！」



ふわっと笑う寝起きの神ちゃん。


あかんわ！こりゃかわえぇ！

そこらの女の子と比べ物にならんで！

(失礼やで！by淳太)




でも。これではっきりした。

やっぱり俺は、誰かと寝ると安心してちゃんとした睡眠時間の中で寝れるらしい！


『神ちゃん、ありがとうな。神ちゃんのおかげでゆっくり寝れたわ！』

「なぁしげ。もしさ、また睡眠時間3時間とかが続くようならいつでも言うてや。

………俺がしげと、一緒に寝るから」


『えぇー！そんなん悪いわァ！』


「しげ！茶化さんといて。俺本気やで。本気で、しげの力になりたいと思ってんの！俺がしたいの！な！！」


『もぉ。強引やなぁ神ちゃんは！…でも、ありがとう！もしそーなったら、また頼むわな！』


「おん！！」




なんて言ったけど。


ほんまの時に頼めるわけない。


そんなん言うてたら……


毎日になんで？



出来るわけないねん。


ごめんな、神ちゃん。


俺はまた、


嘘つきに戻るわ。

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