#8 疑いが確信になるとき /赤side ページ8
ツアーも大詰めになってきた。
地方公演の前乗りで、今日もホテルに泊まる。
ということは、
神ちゃんともまた一緒になるわけで……。
メンバー各々に部屋に入っていく。
フロアはみんな一緒で、俺と神ちゃんの部屋は1番奥で隣り合わせ。
みんなが部屋に入ったあと、廊下には俺と神ちゃんの2人だけになった。
「なぁ、しげ。ちょっと話ええかな？」
あ、この展開…。
知ってる……。
俺は、ええよ！と部屋に入れた。
バタン。と背後でドアが閉まる音を聞きながら、サイドテーブルに荷物を置く。
軽く深呼吸をして振り返れば、じっとこちらを見ていた神ちゃんと目が合った。
あ、バレてる。
あの目で見られたら、もう逃れられない。
俺は、神ちゃんが話し出すのを待った。
「なぁ、また寝れんくなってるやろ。」
そう言われ、『ハハッ』と軽い笑いが漏れると、相方の表情が曇った。
『さすが神ちゃん!ようわかったねぇ！』
手をパチパチしながら答えれば、さらに険しくなる表情。
やばいw 怒らしすぎた…！
「しげ。いつから？今度はいつから寝れてないん？！」
『んー、いつやろかぁ…、2、3日前かなぁ？』
正確には神ちゃんと一緒に寝た次の日からやけど、そんなことは言えへんな。
「ほんまに？！それまでは大丈夫やったん？」
『え、あ、うん！ライブ以外の仕事も落ち着いてたし、 ゆっくり出来てたよ！』
「っ!!…そっか。」
てことは、やっぱりライブのプレッシャーとかで寝れなくなんのかなぁ？
って俺の状況を分析しだす神ちゃん。
うん。でもごめんな。
いっぱい考えてくれてるけど、そんなんじゃないんよなぁ〜……。
なんて、やっぱり言えへんよね…。
けど、あれから俺も考えた。
あの日、神ちゃんと寝た日。
なんで1度も起きることなく朝まで寝ることが出来たのか…
ただ、ライブで体が疲れきってただけなのか…
それとも……。
試してみたいと、思ってた。
もう一度……、
神ちゃんと………。
――――――――――
作者より
皆様のおかげで、ランキング、2桁になることができました！！本当にありがとうございます！！
今までの作品の中でも1番の伸び代にただただ驚いています。
合わせて、眠らない姫シリーズを気に入って下さった方がいるのだと嬉しくなりました！
今後とも、どうぞよろしくお願いします！
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キリアイ(プロフ) - たまごんさん» たまごんさん！あたたかいコメントありがとうございます！レスが遅くなりすみません。ゆっくりペースではありますが、赤緑コンビが幸せになる日に向かって進めていきたいと思ってます。これからも、よろしくお願いします！ (2021年1月9日 12時) (
レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - 更新されるの楽しみに待ってました！緑さんの心境を思い、一緒にモヤモヤキュンキュンしております♪これからも応援しておりますので、無理だけはされぬようマイペースに頑張ってください！！ (2021年1月3日 20時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリアイ | 作成日時：2020年11月27日 23時
