#18 俺らのセンター /黄side ページ18
桃「睡眠3時間って……え…?
……しげ寝れてなかったん?」
『……実は?』
アハハ、なんて軽い笑いで雰囲気を和まそうとするけど、正直そんな笑えるような気分やない。
デビューして何年も経つのに、今日までメンバーも知らなかったという事実だけが重くのしかかる。
桃「なんで!?なんで言うてくれんかったん!?」
こうゆう時、1番にしゃべりだすのはやっぱり一番年下の望で、不安な気持ちを全部言葉で表そうとする。
流星はその隣で何も喋らんけど、驚いたような、悔しいような顔してる。
照史と崇裕はさすが兄組って感じで落ち着いて聞いてるわ。
俺もやけど、絶対に色んなことを想像して聞く準備してきたんやろうな。
そんで神ちゃん。しげの隣で、ずっと下向いてる。
今日は2人一緒に来た事と、この前の「俺のせい」って言ってたこと。たぶん、神ちゃんは知ってたんやろうな。
『ああー!だってさぁあ!!絶対こーゆう空気なるやぁん!俺嫌やねんもーん!』
どんなに可愛く言ったって、今日の俺らは誰一人なびかへん。
ウチのグループ最大の課題が見つかってしまったんやから。
橙「しげ!」
少し強めの低い声が部屋に響いた。
うん。WEST父さんのお出ましやな。
こうゆう時、バシッと話の道筋を作ってくれるから照史はたよりになる。
橙「嫌かもしれんけど、ちゃんと話して。
しげはさ、今までずっと、寝れてこれてないねんな?」
『…うん。』
橙「ほな、今回倒れたことは?
病院のセンセーはなんて言うてたん?」
『……検査の結果はまだやけど、大丈夫やろうって。…』
緑「ちゃうやろ!倒れたんは疲労やって言うてたやん!しっかり関係あるよ!」
『神ちゃん!』
なんでバラすん!って怒るしげは、またも照史に一喝される。
橙「で?神ちゃんは何を知ってるん?」
「……しげが、ちゃんとした睡眠時間とれてないこと。」
橙「それ知ったのはいつ?」
「……デビューした年くらいに、忙しくなったら寝れんくなるって聞いた…。」
黄「それから、ずっと俺らに黙ってたん?」
『淳太!!神ちゃん責めるんはやめてぇや!』
黄「アホ!お前が大事なこと話さんかったから、神ちゃんが喋ってくれとるんやろ!ちょっとだまっとき!」
そうしげに言えば、バツが悪そうに下を向くしげの隣で、心配そうに見つめる神ちゃんに話の続きを促した。
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キリアイ(プロフ) - たまごんさん» たまごんさん!あたたかいコメントありがとうございます!レスが遅くなりすみません。ゆっくりペースではありますが、赤緑コンビが幸せになる日に向かって進めていきたいと思ってます。これからも、よろしくお願いします! (2021年1月9日 12時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - 更新されるの楽しみに待ってました!緑さんの心境を思い、一緒にモヤモヤキュンキュンしております♪これからも応援しておりますので、無理だけはされぬようマイペースに頑張ってください!! (2021年1月3日 20時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリアイ | 作成日時:2020年11月27日 23時