#39 俺を選ぶ理由 /緑side ★ ページ39
緑side
――――――
「ご飯作るから、適当に座っててー」
『あ、うん…。ありがとう』
あかん……。
さっきから、しげのことちゃんと見れてない。
今日の相手に、俺を選んでくれたことは嬉しかったけど、しげと話してたら、さっきまでためてた気持ち、全部こぼしちゃいそうになるから困る……。
ごはんも食べ終わって、後はお風呂に入って寝るだけ。
しげを先にお風呂に向かわせて、俺はその間に寝る準備をする。
しげ、前に楽屋で寝てた時にクッション抱いてたから、少しでもリラックス出来たら…ってクローゼットにしまってた抱き枕をひっぱりだしてみた。
んー。ちょっとホコリっぽいかな?
しゃーない。
自分が使ってる香水でもかけとこか。
『神ちゃーん。あがったよー』
「あー、うん。ほな俺も行ってくるわ。」
抱き枕をソファに置いてお風呂に向かった。
「しげー、あがったよー」
今日はしげがおるから早めに上がろうと思っていても、結局いつもと同じくらいお手入れに時間かけちゃった。
リビングに行けば、さっき俺が出した抱き枕をしっかり抱いたしげがソファに転がってる。
「あぁ。もぉしげ!風邪ひくから!ここで寝たらアカンって!」
そう言って体をゆするけど、抱き枕から顔を上げようとしないしげ。
え、寝たん?
よく見れば、枕を抱きしめる手に力が入ってる。
寝ては、ないんかな…?
「…しげ〜。」
ギュッとしてるしげの手にそっと俺の手を重ねると、僅かに体が動いた…
「………しげ、どしたん?
………なんか、あった?
………このままやとゆっくり寝られんやろ?
なぁ………
……話してくれへん?」
すると、枕をギュッと握ってた手が、手探りで見つけた俺の手を掴んだ。
ゆっくりと枕から顔を上げたしげの目は、泣いた後のようで赤かった。
え…!!ほんまどうしたん?
俺が慌てていると、しげに服を引っ張られる。
『…神ちゃん…。お願いがある。』
「……な、何?」
『俺、頑張って1人で寝るから。
もう神ちゃんにも、メンバーのみんなにも迷惑かけんようにするから。
……やから……
今までみたいに、笑ってほしいです……』
「…は?どうゆうこと?」
意味がわからんねんけど。
しげは、何を言うてんの!?
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キリアイ(プロフ) - たまごんさん» たまごんさん!あたたかいコメントありがとうございます!レスが遅くなりすみません。ゆっくりペースではありますが、赤緑コンビが幸せになる日に向かって進めていきたいと思ってます。これからも、よろしくお願いします! (2021年1月9日 12時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - 更新されるの楽しみに待ってました!緑さんの心境を思い、一緒にモヤモヤキュンキュンしております♪これからも応援しておりますので、無理だけはされぬようマイペースに頑張ってください!! (2021年1月3日 20時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリアイ | 作成日時:2020年11月27日 23時