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「何が大丈夫やねん」
俺以外に誰もいない部屋で、結構低めの声が響いたな、と客観視する。
昨日の今日で寝れてないとなると、今日のライブ、大丈夫やろか……。
『おいっす〜!』
会場に向かうロケバスに乗ってきたしげは、やっぱりいつも通りやった。
『あ!神ちゃん!!おはよぉ!』
「おはよ、しげ。」
『夜の電話、出れんでごめんなぁ〜!なんやったん?』
「あ、ううん。なんでもないよ!気にせんで!」
『ほんまに〜?大丈夫〜?なんかあったら言うてなぁ〜?』
いつものちょっと間延びするしげのしゃべりとニコニコスマイル。
うん。いつものしげや。
正直、大丈夫か?と言われたら大丈夫やないやろ!
なんかあったら、なんて言われたらそれはお前やろ!
って、そのまんましげにぶつけたいけど、
今は他のメンバーもいるしライブ前や。
スタッフもメンバーも、心配させるべきちゃうと思うから、喉まででかかった言葉を飲み込んだ。
∞∞∞∞∞
その日のライブ終わり。
今の会場は3DAYSやからホテルにもう一泊することになってる。
みんなで帰ってきて、各自部屋に入っていく。
明日も早い。
早くに寝ちゃいたいとこやけど、
今日という今日はこのモヤモヤを解決したるねん!!
俺は、しげの部屋のチャイムをならした。
『え、神ちゃん!?どしたん!?』
「しげ、ごめん。ちょっと話できる?」
『え、あ…おん。』
しげの部屋に入ると、今日来てた服から部屋着に着替えるところやったみたい。
このまま、あれ着てスっと寝てくれてたらええねんけどなぁ…。
『神ちゃん?』
「あ、うん。急にごめんな」
『ううん。どしたん?……もしかして、昨日の電話のこと?』
「…うん。そーやな。電話も関係ある。」
『え、なに?神ちゃん、なんかあったん?』
「…………はぁ。なんかあったんはしげやろ?」
『……へ?』
予想外のことに頭にハテナが浮かぶしげ。
なんでわからんねん。
「昨日、俺がしげに電話した時間覚えてる?」
『え、何時やっけ?俺そん時はもう寝ててさぁ!…あ、0時になってるよ!』
「じゃぁ、しげが俺に電話した時間は?」
『んー、あ!3時すぎやって!それがどしたん?』
どしたんやないし!自分でも気づけんほど当たり前なんか!その時間に起きてることが!
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キリアイ(プロフ) - たまごんさん» たまごんさん!あたたかいコメントありがとうございます!レスが遅くなりすみません。ゆっくりペースではありますが、赤緑コンビが幸せになる日に向かって進めていきたいと思ってます。これからも、よろしくお願いします! (2021年1月9日 12時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - 更新されるの楽しみに待ってました!緑さんの心境を思い、一緒にモヤモヤキュンキュンしております♪これからも応援しておりますので、無理だけはされぬようマイペースに頑張ってください!! (2021年1月3日 20時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリアイ | 作成日時:2020年11月27日 23時