#21 緑×赤の夜 /赤side ページ21
赤side
――――――
『…神ちゃん』
「ん?なに?」
『……ごめん。いっぱい、迷惑かけちゃった。』
あの後のメンバー会議では、俺の睡眠をメンバーみんなでサポートすること。仕事が忙しくて3時間以上の睡眠が必要なときは、誰かと一緒に寝ることが決まった。
そして今日は、神ちゃんと俺の家で過ごすことになった。
「もぉしげ、俺らは迷惑と思ってへんって、何回言うたらわかるん?」
『……だって……。神ちゃんみんなに責められちゃうし、俺のことも、心配ばっかかけてるし…俺、』
「しげ!-デコピン-」
『イタッ!!何すんの!!』
「もぉ、その迷惑とか心配とか言うの禁止!俺らは誰も迷惑なんて思ってないって言うたやろ!みんなメンバーのしげを支えたいの!なのにしげは、その気持ち無いことにするん
?」
『…それは……。』
「大丈夫。みんなしげが大好きやもん!しげのこと、受け止めてくれてるから。」
『神ちゃん……。』
「ほら!こうゆう時はなんて言うの?!」
『ありがとう!』
「ふふwwよく出来ました!」
ニコッと笑った神ちゃんに、心がほっとする。
ずっと不安やってん。
みんなに俺のことを話してる時も、
これからどうするかの話をしてる時も。
だれかが、めんどくさい。俺はやらん。
そんな状態なら辞めろって、
言われるんちゃうかなって……。
でも、みんなは違った。
一生懸命に俺の事を考えてくれてた。
めちゃくちゃ嬉しかった。
そんなみんなのためにも、
俺はこれから頑張るねん!
∞∞∞∞∞∞∞
「………しげ、起きてる?」
部屋の電気を消して、2人でベットに入ってから少しした頃。
耳元で聞こえるいつもより低めの声にドキッとする。
『ん…。どしたん?』
返事をすれば、以前みたいにがっちりホールドされてる腕が少し緩んだ。
「しげはさ…ずっと寝れてない日があるやんか?そん時、怖くなったりせんの?」
『…怖いことなんてないよ?……なんでそんなこと聞くん?』
「俺さ、ずっと考えててん。なんでしげは寝られんくなるんやろうって…。けど、やっぱり俺はしげとちゃうから分からんかった。」
『そりゃそーやろww』
「そんときにな、思ったんよ。もし、俺が寝られんくなったらって………。」
もし、神ちゃんが寝られんくなったら……。
背中が、ゾクッとした。
534人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キリアイ(プロフ) - たまごんさん» たまごんさん!あたたかいコメントありがとうございます!レスが遅くなりすみません。ゆっくりペースではありますが、赤緑コンビが幸せになる日に向かって進めていきたいと思ってます。これからも、よろしくお願いします! (2021年1月9日 12時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - 更新されるの楽しみに待ってました!緑さんの心境を思い、一緒にモヤモヤキュンキュンしております♪これからも応援しておりますので、無理だけはされぬようマイペースに頑張ってください!! (2021年1月3日 20時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キリアイ | 作成日時:2020年11月27日 23時