�� ページ32
「え、ここ？俺、なんか間違ってる？」
俺、ここ踊ってないけど。なんて怪訝な表情をしてくる。
ほんまは言わずにだまってようと思ったんやけどなぁ。けど、この人には言うてあげんと気持ち伝わらんみたいやから、今日は特別に教えてあげる。
『ここのしげの目線』
「俺の目線？」
『ここ歌う時、どこ見て歌ってたん？』
「は？そんなん、こん時は神ちゃんを、、、え、/////」
『俺？歌ってる時、カメラやなくて俺見てたん？』
俺が何を言いたいのか分かったのか、耳まで真っ赤にした顔を腕と膝で隠された。
『しげ？』
「いや、あかん。今は無理や。恥ずかしすぎる///」
『無意識やろ』
「………おん。」
『やっぱり。』
「……いつから、気づいてたん？」
『みんなで通し練習してた時』
「…え、そんな前？」
『おん。練習の時、鏡見ながらするやろ。俺フリの確認するのに鏡見ながらしててん。そしたら、歌いながら下がるしげがこっち向いてるのにきづいてさ。それも、ほぼ毎回』
「まじか///」
『なぁ。ちゃんと言うてや。あのパートの時、どこを見てるか。』
「/////な、はっずいねんけど」
『しーげ。』
最初は、からかってやろう。そんな気持ちで顔をのぞきこんだのに、気づいたら雄の目に捕らえられている。
これはやばい。
「…あん時は、神ちゃんのダンス見てる。」
向かい合い、しげの手が俺の頬を包んだ。
あぁ、俺も早く逃げればいいものを。
『なんで俺なん？』
興味本位に足を踏み入れている俺は、この先の結末を知ってる。
「神ちゃんのダンスが好きやねん。一緒にパフォーマンスしてても、ずっと見てたいと思ってまう。踊りながら、神ちゃんを追ってる時ある。」
『ふふ。嬉しい。俺のダンス、そんなに見たいん？』
「見たいよ。カッコイイとこも、綺麗なとこも、いろんなダンス、これからもいっぱい見たい。」
しげの手が、頬や髪を行き来してゆっくりと撫でてくる。それもまた妖艶で、直ぐにその世界に引き込まれそうになる。
「なぁ、とも。。。ええか？」
名前を呼んだ時は止まれない時。自分でもわかってるはずやのに、こうして毎度お伺いをたててくる。
俺やって、優しいばかりを望んでる訳やない。たまには荒くてもいいねんで。
なんて、言ったらどーなるかわからんからそれは黙っとくけど、今日みたいな日は、モヤモヤした感情なんて忘れさせたいから。
『だいき…愛してるよ。』
→
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くろわ(プロフ) - キリアイさん» こちらこそまた返信遅くなってすみません！！いえいえ、とても読んでて楽しかったです！ありがとうございました✨ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 3bc34134c3 (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - くろわさん» くろわ様！大変長らくお待たせいたしました！リクエストの桃黄が書き上がりましたのでお知らせします！読んでみてくださいね！作者、イタズラを考えるの苦手なようで、逃げのような内容になってしまいました💦すみません。 (2022年5月1日 9時) (レス) id: c611dfe356 (このIDを非表示/違反報告)
くろわ(プロフ) - 誤字が…赤橙→青橙です！お礼のコメントも遅くなってしまいすみません！ (2022年2月28日 0時) (レス) id: 3bc34134c3 (このIDを非表示/違反報告)
くろわ(プロフ) - 赤橙ありがとうございました！2人のもどかしい感じとか、ちょっぴり切ない感じとかとってもかわいくて書いていただいて本当に嬉しかったです！またお時間が有ればでいいのですが、橙青も見てみたいです！改めて本当にありがとうございました！ (2022年2月28日 0時) (レス) id: 3bc34134c3 (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - ぴのさん» ぴの様。リクエストありがとうございました。切甘になっていないかもしれません。ご希望の展開がありましたら、またコメントで教えてください。コレはこれで、楽しんでいただけていれば幸いです。 (2022年2月25日 22時) (レス) id: c611dfe356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリアイ | 作成日時：2021年12月26日 12時
