�� ページ38
『ほんま、急にどうしたんよ。…あ、なんか飲む？コーヒーやったらすぐできるけど、』
淳太くんの顔を見ることもできんくてキッチンに逃げた。
なのに、彼はなぜかついてくる。
「照史。」
『…なに？』
目線は手元のコーヒーに落としたままに返事をすれば、なんも気にせんかのように話し始めた。
「あのチョコなんやけどさ…」
『…うん。』
「あれ、誰が作ったかわかった？」
『…あぁ、ごめんごめん。まだきけてないんよ。』
「…そっか。でも、ほんまは知ってんねんやろ？」
『は？やから、知らんゆうてるやん。』
「なら、なんであの手作りの中身知っとんの？」
『……え？』
「さっき電話でゆうたやん自分。生チョコ作ってくれた子探すって。」
『…えっ、おれ、そんなことゆうて』
「言うたよ。」
淳太くんとの距離が、徐々に縮まっていく。
それに合わせて後ずさりするのに、ついにやってきてしまった行き止まり。
『ちょ、淳太くん！？』
「ほんまのこと言うて。」
『ほんまのことって、』
「あれ作ったん、照史やろ？」
なんで、、、
それを、、、。
『な、なに言うてんの！！俺が作るわけないやんけ！びっくりするわー淳太くん！』
「とぼけんなや。あれは照史からやろ？」
『はぁ？！なんで俺が淳太くんにあげるんよ！！そもそも手作りなんて俺した事ないで！』
「この前のラジオで話したからやろ？手作りもらったらうれしーって。」
『いや、やからってそれで俺が作るとは限らんやん！』
「わかるよ。照史の作ったもんなら。」
『なんで……なんでそう思うん？』
やばい。背中の冷や汗止まらへん！！
頼むから！その感はハズレとってくれ！！
「箱から、照史の匂いした。」
は…？
『……俺の、におい…？』
「包装紙広げた時、チョコとは違う甘い匂いした。たぶんあれ、ココナッツやと思う。」
『…それは、』
「照史がこの部屋で作って、箱に詰めて、ラッピングしてくれたんやろ？やから、あの箱にも匂いがついちゃった。」
『……』
なんもしゃべられへん。
正解も大正解やん。
たしかに、ココナッツのフレーバーが漂うこの部屋で作って、ラッピングまでしたよ。
でも、あの時はココナッツオイルなんて一切触ってない！
なのに！！
部屋にあっただけなのに、あの包装紙には匂いが移っちゃったってこと！？
わずかなにおいのはずなのに…それだけで？
→
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マロン(プロフ) - キリアイさん» はーい (2021年3月15日 8時) (
レス) id: 4927ce89d5 (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - マロンさん» マロン様、いつもありがとうございます！赤橙作品を更新していますのでご覧ください！また、�い婆磴辰討い覯�橙のリクエストですが、今回と展開が同じなので、期間を空けて書こうと思いますので、暫くお待ちくださいね。 (2021年3月14日 21時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - (名前)リーヌさん» リーヌ様、遅くなりましたが、リクエスト作品を更新させていただきました。お時間ある時に覗いてやってください！黄桃の初カプ作品となりました。イメージにあっていれば良いのですが…(--;) (2021年3月14日 10時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
キリアイ(プロフ) - (名前ユキさん» ユキ様、お待たせいたしました。頂いたリクエスト作品を新しいところでupしていますので、お時間ある時にのぞいてみてくださいね！ (2021年3月6日 18時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
ナナイロ(プロフ) - 私はかみしげが大好きです！夫婦みたいな、双子みたいな距離感や何も言わなくてもわかりあえているところが大好きです！なので、かみしげの話を書いてほしいです！！ (2021年3月6日 18時) (レス) id: e8246d4427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリアイ | 作成日時：2021年1月1日 17時
